創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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一歩進む一手 一休さん
一歩進む一手
一休さん
僕は毎日ニュースを見たり、新聞を読み通す事を習慣の一つとしている。初めてテレビ上でイラク戦争を見た時、アメリカ軍がイラクを制圧するために使用した軍事力に一種の恐怖を覚えたが、庶民の「アメリカ軍歓迎」という感謝の言葉で安堵感を得たと心に記憶してある。しかし、同様に新聞でも記事として掲載されていたが画面と違和感が生じて、「皆が歓迎しているのか?」と疑った。学校でイラク戦争の表裏を描いた映画を鑑賞したが、予測通り悲惨な人々の訴えや軍への反対運動の様子が映写された。報道される事実は真実のわずかな一部であると痛感した。だから、僕はテレビで映されない部分も模索し事柄の真実を見極める生き方が望ましい。
その第一の方法は未報道な情報も存在すると自覚することだ。伝達されている情報のみを自身の知識の糧とするのは片面だけの事実しか吸収しない事となる。すると偏った考え方となり物事の真意の理解が険しくなる。例えば、今話題の「ダ・ヴィンチ・コード」は番組では、宗教的要素の問題点によってキリスト教徒に反感をかわれ反対運動が実施されている事実が報じられている。素直にこの情報を摂取すると「この物語は悪い」という偏見が発生する。実際、その思考を抱く人々は存在し、世論を巻き込んで批判している。しかし、この物語はフィクション、すなわち作り話という情報が脳内にあった場合、考え方は多少変化するだろう。物語としてどのくらい精巧な創作なのかと、本質的な内容を吟味する事になるだろう。たった片方の側面で考えを固定するのは回避したい。このように、テレビ報道という一つの情報という道具で事柄の真実を見定めてはならない。僕が考えた「この歌手は歌詞を見ながら歌ってるのか?」というような身近な疑問点から出発すると物事を見つめる目が肥えて良いだろう。(体験)
その第二の方法は多チャンネル制にすることだ。現在のチャンネルは十数個しか存在しないので情報操作が容易である。複雑にするため多チャンネル制にすると、各々の局で特有の報道の仕方が生まれ、物事が多方面から考えられ、より正確な真実に辿り着くと予想される。また、実際このような策が実行されるならば、人々の真実を知りたいという意識が疎通した事に対する何よりの証拠であろう。民主主義の進展のためにも、チャンネルの特定化は回避したい。
確かに疑心暗鬼にならずに率直に情報を取り入れる事も大事だ。事柄の真実は一つと定着しているが、事実は個々の人間がいる限り多種多様に存在する。「もともと地上に、道はない。歩く人が多くなれば、それが道になる」という名言通り、事実が一つでも多く生まれ真実に一歩でも近づける一手が得られるように人類の一人一人が意識し進化し続けなければならない。だから、僕は事柄の表裏を知って真実に近づく生き方がしたい。
講評 miri
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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