国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   情報の渦   藤山(ふじさん)

テレビで見える部分と見えない部分、その差は大きい。見える部分が見えれば見えるほど、見えない部分がはっきりする。情報が大量に流れているというのは、一見情報がオープンに流れている、情報で満たされていると錯覚させるが、実は、その大量の情報は、その情報の影にある、真実の情報を覆い隠す効果を狙っているものだ。情報が流されている時に、情報に対する飢餓感が少ないのは当然だ。情報がまったく流れずにいる時に比べて、情報操作、情報管理に対する抵抗は弱い。要するに、現在は正しい情報を自分で選ばなければならない。私は、そのような賢い人生を送りたい。
第一の方法として、流れてくる情報をそのまま信じるのではなく、それを疑って見ることだ。噂が流れてきた時、それをそのまま信じてしまうと、誤解を招くことが多い。私も以前ある人がだれだれとつきあっているという噂を聞いたことがある。その噂のせいで、その二人は周りから傷つけられてしまった。根も葉もない噂は危ないものだ。その上、伝わる速度が異常に早い。情報が真実かどうかということを判断することが必要だ。
 第二の方法として、自分の考えを持つことだ。現在は、情報が次々と流れ込んでくる。その中からどの情報が必要かということを判断しなければならない。そのためには、自分の考えを持っていなければならない。その状況に流されていると、とんでもない事になるかもしれない。前回の衆議院選で自民党が、いわゆる小泉劇場によって大勝した。国民は躍らせられていたように思える。果たして郵政改革だけを問題にして良かったのか。
 確かに、映像による情報は分かりやすく、簡単に伝わる。ことごとく書物を信ずれば、書物を読まないことと同じである。という名言があるように、やはりテレビの情報を鵜呑みにすることは良くない。情報に踊らされないような人生を送りたい。

   講評   inoko

 藤山くん、こんにちは。情報があふれている現代では、真偽を見極める眼力が必要です。また、自分にとって必要な情報を選択する潔さも必要です。情報の渦にのみこまれないようにするにはどうしたらいいか。現代人は、子どものころからその術を身に付けなければなりませんね。
☆ 項目に沿ってきちんと展開していますが、二つの方法を述べるとき、もう少し突っ込んだ意見がほしいところです。たとえば、第一の方法のところでは、その出来事に遭遇して、藤山君自身はどのように感じたかをくわしく書いておくと、その後の根も葉もない噂が危ないという考えが、より伝わりやすくなります。一つの意見を述べるにしても、いろいろな言葉を使って、二重三重に述べていくといいでしょう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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