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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「遊び」について   ジョニー

   「遊び」について
              ジョニー 
 闘志は表面に出さず、内に秘めておくもの、これが私の美意識だ。そのためにも人生には遊びが必要だ。子供達の役目は遊ぶことだ。しかし今は、部活や塾や受験勉強などですべて強制だ。しかし、本来の人間に備わっている好奇心が働き出せば、自然に知識欲が沸いてきて、自然に勉強したくなる。そんな状況においてやるのが、本来の教育だ。そして、想像がさらに深まれば、「思いやり」となって、人間関係を創造するのだ。
 ぼくは、テスト勉強を長時間するときの息抜きはテレビを見たり本を読んだりすることだが、何時まで勉強をやると決めて、その楽しみのために勉強を頑張ることで勉強がはかどるのだと思う。ある日、ぼくがまるでふぬけのようにたらたらと勉強をやっていて、
「もー、この塾の宿題全部で五・六時間はかかるー。もうイヤダー」
とぼやいてばかりいたら母が、
「明日、竹の子狩りに行くつもりだったけど、明日までに宿題を終わらせられそうにないなら行けないね。」
と言った。ぼくは、その計画を初めて知ってびっくりした。五・六時間はかかると思っていた宿題をそれから一気に一時間で終わらせてしまった。やる前から気持ちの上で負けていたのだと思って反省した。
 あと、食事に関して言えば、栄養をとるだけのためならただ食べるだけでいいが、会席料理のように外見だけでなくお皿の柄なども意識したり、四季おりおりの桜の枝や松の葉やもみじの葉などをあしらったりして、季節感も楽しむなど、それも【遊び】の一つだと思う。それに、外見やお皿がきれいだと食べ物もおいしく感じるので、とても大事なことだと思う。
 このように、遊びは、人間にとっての楽しみであり、その楽しみがあるから仕事や勉強が頑張れるのだと思う。また遊びは、ゆとりというものを人にもたらす生活の潤滑油でもあると思う。

   講評   inoko

 ジョニー君、こんにちは。とかく現代人は忙しい。私たちは、いつも何かに追い立てられるように忙しくしています。昔は、子どもは有り余る時間を持っていたものですが、その子どもたちでさえ、数々の習い事でスケジュールはびっしりというのが現状です。でも、ただ時間に追われているだけでは味気ない。忙しい時間とゆったりした時間があるからこそ、豊かな毎日、豊かな人生と言えるでしょう。やらねばならぬことをダラダラとではなくささっと済ませ、自分の時間を作り出す。そんな才能が必要ですね。
☆ 会席料理の例は、なかなかいいですね。いわゆる日本的なものには、「ゆとりの美」がありますね。書道でも、半紙の余白というのは、極めて日本的な美学に基づいているという話を聞いたことがあります。外国人なら、半紙にビッチリ文字を書きたくなるのだそうですよ。「生活の潤滑油」という表現は、今回の長文の主旨をきちんととらえた表現ですね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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