創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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カタツムリ大実験 ピプリー
<主題>心の中で思ったこと<構成>書き出しの工夫<題材><表現>
「見て、見てよ。これ見つけたんだ。なんだと思う?」
と、近所の男の子が虫かごを持ち上げて見せてくれました。
「あ、カタツムリだ。小さくてかわいい。」
と、私が喜びました。近所にいる男の子に小さなカタツムリを見せてもらったのです。
「大きいカタツムリを手に乗せるのはこわいけど、小さいからだいじょうぶだよ。」
と、私は安心しました。
「ぼくは大きくても平気だよ。」
と、男の子は平気そうでした。
「小さいカタツムリの名前どうする?」
と、男の子が私に聞きました。」
「うーん、ミニなんとか!」
と、私が考えています。
「何とかって?」
と、男の子が聞いてきます。まるではんざいしゃになって、聞かれても少しの言葉しかしゃべらないふうになってしまいました。
「・・・」
私は思いつきませんでした。でも、男の子が、
「じゃあ、マイタツ。」
と、きっぱり答えました。
「マイタツ?」
と、私は意味不明でした。
「ぼくの、カタツムリって言う意味。タツはカタツムリのタツ。何となく合うかなあとおもってね。」
と、ちゃんと意味も話してくれました。
「いい名前だね。」
私は、マイタツという名前にさん成しました。
「どこで見つけたの?いつ見つけたの?」
と、私が聞いてみると、
「学校にいて、下校中ていうより、わかりやすく言うと、友だちと帰っていたら、にょろにょろと歩いていたっていうか、動いていたよ。かわいかったから、手に乗せて帰ってきたよ。帰ったらすぐ虫かごに入れたよ。きりふきでしめらせて、葉っぱとかえだとか、とにかく自然らしくしてみたよ。食べ物は、草食だから、にんじん、きゅうり、ピーマン、キャベツなんかの野さいとかあげるんだぁ。知ってた?野菜の色と同じウンチ出るんだって。びっくりするよね。まだ、一日もたっていないから、一回も見たことないんだけどね。今度こそチャンスだ。友達に聞いたこと本当かなぁ。はやくフン出してね、マイタツ。」
と、男の子は楽しそうでした。
「本当だよ。前、私が一年生のときか二年生のとき、おばあちゃんにカタツムリもらったんだよ。それでね、おばあちゃんがえさにニンジンとピーマンあげてためしてみたら、からからムニューっとウンチが出てくるからね、と言われたんだ。そして家で実験したんだ。そしたら、本当にからの中からオレンジ色のウンチが出てきたんだよ。ニンジンを食べさせたからオレンジだったんだよ。ピーマンを食べさせたら緑色だったの。はやく見れるといいね。」
と、私がくわしく説明してあげました。
「いいなぁ、ぼくも早くみたい。食べないかなぁ。」
と、男の子はわくわくしています。男の子が家の中に入って出てきました。何か手に持っています。
「ぶどう一つぶどう?」
と、カタツムリに向かって虫かごの中にポトンとぶどうを落としました。
「紫色のウンチが出るかと思って。今日はおなかへっていないから、食べないと思うけど、いつかは食べると思うけど見れるかな。」
と、男の子は予想しました。ぶどうを食べるか楽しみだと私は心の中で思いました。もし食べたらうんちはどうなるか楽しみで仕方がないなぁ、待ちきれないよぉ、食べたらどんな色香、私の予想はぶどうはむらさき色だったのでむらさき色のうんちが、少したったら出てくるかもしれないと思いました。カタツムリがどんなふうに大きくなっていくか毎日見みたいです。これからカタツムリをかんさつしてカタツムリを育てる手伝いをしていきたいと思いました。
講評 yuta
カタツムリを中心に、男の子とのふれあいを生き生きと描いてくれました。
「見て、見てよ。これ見つけたんだ。なんだと思う?」男の子の興奮ぶりがつたわってきます。学校帰りに見つけたカタツムリを大事に持ち帰って、カタツムリが住みやすいように工夫をした男の子。だれかに見せたくて外に持って出てきたんだね。
「小さいカタツムリの名前どうする?」ピプリーさんに名付け親になってほしかったのかな(^^)。二人のカタツムリという感じがするね。「うーん、ミニなんとか!」と考えるピプリーさんに待ちきれない様子の男の子。『まるではんざいしゃになって、聞かれても少しの言葉しかしゃべらないふう』になってしまったね。
たしか去年、ものしりおばあちゃんにカタツムリのウンチのことを教えてもらったという作文を書いてくれましたよね。「ぶどう一つぶどう?」 むらさき色のウンチが出るかな? 楽しみだね!
☆“?”や“!”のあとは、1マス空けて書きます。
例・「どこで見つけたの? いつ見つけたの?」(←“?」”のところは空けません)
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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