低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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怪我の功名 グルミン
失敗をしたのにそれがかえってよい結果になった、ということ。ドライクリーニングの方法を世界ではじめて見つけたのも、さいしょは失敗からだった。テーブルクロスにオイルをこぼしたばかりに、べランさんはとっても大きな発見をしたのだ。私はこれを読んで、失敗しても、結果的には良くなることもあるんだなと思った。
私にも、そういう体験がある。この前、何人もの人で、サッカーワールドカップの日本の試合をどこかのレストランで見ようということになった時、私の家族は、ちゃんとさそわれたわけではないので、行かないことになってしまい、少し残念だなと思っていた。しかし、行った店のテレビがついていなかったのだ。みんながっかりして、散り散りになった。何人かの人は、その後どこかの店で見られたが、ほとんどの人が見られなかったそうだ。しかも、日本が負けてしまった。それを聞いて私は、行かないほうがよかったのだと思った。
他にも、「怪我の功名」の体験がある。まだ私がようち園に通っていたころだった。家族といとこ、おばあちゃん達で、旅行に行った。船で行く所で、とても楽しかった。帰り、船に乗るまで少し時間があったので、近くのお店をのぞいていた。買いたい物があったら言ってね、とお母さんが言っていたので、買いたい物がないかさがしていた。船が出るほんの一分前くらいに、それは見つかった。うさぎのかわいいぬいぐるみ。私はお母さんを呼んだ。でも、来てくれない。うさぎのぬいぐるみの前で、困っていたら、船の出る時間になってしまい、お母さんがあわてて呼びに来た。お母さんに、ぬいぐるみのことを言ったけど、聞こえなかったらしく、そのまま船に乗せられてしまった。船の中で、私はお母さんにそのことを言った。でも、もうおそい。私は泣いた。そしておこった。何日か後、まだそのことを考えていた。その日、どんぐり村という所に遊びに行った。どんぐり村のお店に入って、何かいい物ないかなと、辺りをうろちょろしていた。すると、船に乗る前に見たのよりもかわいいぬいぐるみがあった。少し似ていたけど、私にはそっちの方がかわいく思えた。だからすぐにお母さんを呼んだ。今度はすぐに来てくれた。そして、買ってくれた。私はすごくうれしかった。
私は、文を読んで、自分にも、似たような体験があるので、そういうこともあるんだと思った。Oさんのように命拾いすることや、ジョリー・ベランさんのように大発見するとまではいかないけど、なるほどと思った。失敗しても、いやなことばかりではないということを頭に入れて、これからも生活していこう。
講評 hoemi
グルミンさん、こんにちは♪ 「怪我の功名」といえる体験をずいぶんしてきたんだね。とても具体的で、かつ物語的な要素を多く含んだ表現で書けたね。上手にまとめられていたよ!
【三文ぬきがき】 しっかり三文ぬきがきができたね。自分の言葉で要約する前段階の練習なので、この調子でがんばっていこう。
【似た話】 ワールドカップの試合の話は、まさに「怪我の功名」だね。行かなかったがためにしっかり家で観戦できたのは良かったね。またぬいぐるみの話についても、その当時の情景を色鮮やかに表現できていてうまいなぁと思ったよ。結果的には初めにほしかったぬいぐるみよりも好みのものを買ってもらえて良かったね!
【たとえ】 むずかしかったかな? 例えばワールドカップの試合が見られなかった上に日本が負けてしまったというくだりで、「まるで追い打ちをかけるかのように日本は負けてしまい、散々な目にあった」などとするのはどうかな?
【心の中で思ったこと】 「失敗してもイヤなことばかりではない」という前向きなグルミンさんの言葉が印象的だったよ。たしかに日々の生活の中で「失敗も成功につながる」という気持ちがあった方がいいね。しっかり自分なりの感想をまとめられたね。
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