国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   サトシワールド 第7章 勝利の時   10人隊隊長

バラバラバラバラ。
太平洋の洋上を、何機ものヘリコプターが霊門に向かって飛んでいた。
家族。恋人。愛する人。そして、この星を守るために全世界の霊界特殊部隊遊撃隊隊長が集まろうとしていた。
遡る事1日前。
真二が呼び出した朱雀、青竜、白虎、玄武は恐るべき力を発揮し、魔物を打ち砕いた。
空から舞い降りた朱雀は、空から奇襲をかけようとしていた魔物の軍を一瞬で灰にし、水のそこから姿を現した青竜は、海の中を行進していたゾンビの群れを噛み砕き、肉の塊に変えた。陸では、アメリカ大陸の奥地にまで進出していた魔物を追い払うべく、白虎が爪と風を用い相手を肉片にし、玄武が大地を割り地の底に永遠の眠りにつかせるよう奮闘していた。
そして、真二の召喚した四神の奮闘があり、魔物はアメリカ大陸からその醜い姿を永遠に消し去ったのだった。
そこへ、後方に下がっていた真二の部隊から式神が届いた。
「大至急本部に集合せよ」
この命令を受けた真二は、軽い睡眠をとった後、すぐに武器の日本刀「四神」と、部下が用意してくれた弁当を手に、ヘリに乗り込もうとした。
そこへ、4人の部下が走り寄ってきた。
「お気をつけて」
「隊長。ご無事で」
「無事のお戻りを信じております」
「必ず生きて帰ってきてください」
秋水、ルーク、フィルン、藤沢の三人が真二に激励の言葉をかけ、一人一人が、一つずつ何かを渡していった。
「私が彫った仏像です。身代わりになってくれると思うのでお持ちください」
短刀で削った仏像を静かに渡す秋水。
「これは俺のM16です役に立つと思うのでお持ちください」
と、愛用している銃を差し出すルーク。
「これは私自らが作った槍です。隊長の無事のお帰りを祈ってお渡しします」
槍を差し出す手が少しだけ震えているフィルン。
「これは一つ一つに念をこめてあります。絶大な効果を発揮するはずなので、お持ちください」
と、20枚の札を差し出す藤沢。
「お前たちこれは恩に着るぞ。では行って来る」
くるりと背を向け、真二はヘリに向かって歩き始めた。
しかし、ヘリに乗り込む前に後ろを振り返り大声で言った。
「これは俺からの最後の命令だと思え。我が第3遊撃隊の全権限をお前たち4人に託す。部下が生きるも死ぬもお前たちの腕にかかってるんだ。頼むぞ」
『はい』
4人全員が一斉に返事をし、敬礼した。
それを見届けた真二はヘリに乗り込み、最後の戦地におもむこうとしていた。

   講評   kira

 10人隊隊長くん、こんにちは。皆の願いを一身にあつめて戦いに向かう人の気持ちって、どうなんだろうね。また、そのあとを頼まれた部下はどういう思いだろう。別れと言うより、より強い絆を感じる場面ですね。


 

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