国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ハイテク社会の中の人間   ともっち

 コンピュ−タに限らず、複雑なハイテク機器を使いこなすということは容易なことではない。わけのわからない、使い勝手の悪い製品が市場にあふれ、ごく一部の人たちだけが技術の成果を享受している。しかし本来は、ほんとうのシロウトこそが「王様」なのだ。そういうフツウの人が「使いにくい」機械は、まさに「機械がわるい」のであり、そういった機械を平気に世に出すメーカーが悪いのだ。コンピュータが機械だと主張することは、規範性、手段性、そして透明性の条件を満たすべきだということである。私はコンピュータを使う時に人間がコンピュータに合わせなければならないことに問題があると思う。
 その第一の原因は複雑になりすぎて、一部の人しか分からなくなってしまったからだ。私の家にもパソコンがあり私もよく使うが、使っている途中に少しおかしくなって説明書を見るときがある。しかし説明書を見ても書いてある専門用語の意味が分からない。だから私は家族にいろいろ聞いてみるが、私の家族はみんな機器に弱い人なのでいつも結局わからない。そして私は仕方なく説明書の意味を大体予想しながら操作を進めていき、数十分かけてようやく元に戻すことができる。こんなことをしていては、しまいには壊れてしまいそうだが、私はいつも自分流のやり方でなおしている。(笑)このように一部の人にしか分からないということに原因の一つがあると思う。
 第二の原因はいろいろなものを便利にしようとしすぎるからだ。便利になることで助かることは多いが、一方ではそんなに便利にしなくてもやっていけるという部分もある。最近の新しい携帯電話には電話、メールはもちろん、カメラ、ムービー、インターネット、テレビなど様々な機能がついている。私が今使っている携帯電話にはテレビはついていないが、もし私の携帯にテレビがついていたとしてもたぶん使わないと思う。それは使い方が難しいし、なにより通信代が高くなるからだ。(笑)このようにそこまで重要でないようなものまで便利にしようとしすぎることに問題があると思う。
 確かにコンピュータが発達したおかげで私たちの生活は以前より便利になった。「コンピュータは私たちを悩ませるためではなく、快適にさせるためにある」。従って私は人間が四苦八苦してコンピュータについていくという社会の問題があると思う。

   講評   huzi

 よい作品です。自分の体験を掘り下げて得た考えを、意見の中にしっかり反映できていますよ。
  問題点の絞り込み方が、うまいですね。「人間がコンピュータに合わせなければならないことに問題がある」と、具体的な方向を示すことができています。
  さらに、【社会問題の主題】にぴったり沿う形で【体験実例】を述べていますね。複雑になりすぎたパソコンを扱うときの苦労。いくら説明書に書いてあっても、勘に頼らなければならないときもあります。きちんと理解して解決しようと思うと、時間がかかりすぎるからです。でも、ともっちさんが「自己流」でも身につけた解決法は、これからもきっと助けになると思いますよ。
 便利すぎる機器には、それなりに代償があるね。値段が高い、気持ちを奪う。自分にとって必要かどうかは、慎重に考えなければなりませんね。
 【自作名言】は、ことの基本をふりかえらせる簡潔な表現がいいですね。本当のシロウトこそが王様という、長文の主張にも呼応することに、気づきました。
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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