創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日0 今日2435 合計2435
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   自然保護、僕たちにできること   ジョニー

   「自然保護、ぼくたちに出来ること」
                ジョニー
 先日、日本産トキの絶滅が確実になったと報じられた。第二第三の自然破壊が、日本全国で進んでいる。アメリカでは、一八七二年、世界に先駆けてイエローストーン国立公園を設置した。日本では自然保護など話題にもならない頃のことである。他方日本では、一九三一年に国立公園法が制定された。しかし、アメリカが自然保護で先進国となった一因として、他国より早く自然を破壊したことも考えられる。
 僕の家の近くでは、小学校四年生の時までは田んぼがいっぱいあって、よく田んぼに虫取りをしに行っていた。五年生ぐらいになってからは、田んぼがどんどん減ってそこに建物が立てられ虫を取りに行けなくなってしまった。とうとう六年生になった時には、残念なことに、近くの田んぼは全て無くなっていた。このように、名古屋市内では珍しく残っていた、田んぼの水で涼しげだった景色も匂いも僕の身近から姿を消してしまった。僕は自然がなくなっていくのは、とてもさびしい。
 次に、ゴミのポイ捨て問題についてだが、中学校から職業体験に行った帰りの時のことだ。僕も含めて同じ職場で働いた5人で歩いていた。自販機でペットボトルを買った同じ班のA君はそれを飲みほし、空のペットボトルを蹴って遊んだ後、それを川へ捨てた。僕は、「あそこにゴミ箱があるよ」と注意したのに、それを無視した。僕は、びっくりして「いつも川や道路に捨てるの?」と聞くと、一緒に歩いていた他の2人も「(ポイ捨ては)普通だし。」といった。かろうじて残りの一人が「俺は捨てない」といった。僕は、普段どんな小さなゴミも、持ち帰るかゴミ箱に捨てるようにしているので、友達の会話を聞いて、正直言ってショックだった。世の中の人がこんなことをしていたら、町はゴミだらけになってしまう。しかも先日、この川の近くと公園を、中学校から生徒たち、先生、保護者の有志で、掃除したばかりだったから、余計に複雑な思いになった。僕の家の近くの観光地にもなっている公園のトイレの前の花壇は、実際に花は植えられていなくていつもゴミ捨て場になってしまっている。「ここにゴミを捨てないでください」というたて看板が立っている。しかし僕はこれは逆効果だと思う。むしろきれいな花をいつも生けてあればゴミをそこに捨てる気はおきなくなるのではないかと思うからだ。
 自然は地球上の全生命のものであり、決して人間だけのものではない。人間にとって自然とは、人間本来の姿を取り戻す為のとても大切なものである。だからこそ、絶対に守っていかなければいけないと思う。工場の煙、自動車の排ガス問題などにからむCO2問題、地球温暖化やオゾン層の破壊、酸性雨など環境破壊を論じ出したらきりがない。僕たち子どもが出来ることは、まずゴミをポイ捨てしないこと、ゴミの分別、省エネなどといった身近なことから実行していくことだと思う。


   講評   inoko

 ジョニー君、こんにちは。今月もそれぞれのテーマについて、しっかりと考えることができました。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)