国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   雨ニモマケズ風ニモマケズ(清書)   じょー

 茶園で栽培されている茶の木のほとんどは挿し木もしくは取り木という方法でふやされている。そして、老化した茶の木はもはや吸収力を失ってしまったとき、一斉に花を咲かせる。社会においてこのような取り木で育った茶のように自らの力で成長できないのは問題である。
 自立が難しくなる原因として第一に、日本の少子化が挙げられる。少子高齢化社会問題は今日、日本における大きな課題の一つだ。経済上の困難で多くの子供を持つのが厳しいのが現状である。すると親は子供一人を世話し、面倒を見ることが出来るので子供は自由が増えるのである。一方、兄弟がいるとその自由も半分ずつになる。親が増えるということは無いので、兄弟間での取り合いは日常茶飯事である。一人っ子となるとそういうことはまず無いだろう。私の友人にも一人っ子がいて、何かと自己中心的な子だったりする。彼女は家ではあまり不自由はないらしい。
 自立を妨げられる原因として第二に、日本における豊かさと考えられる。そもそも自立するとは何であるのか。私はそれを生命の尊重を知ることで果たせるのではないかと思う。人を殺してはいけない、死んだら生き返ることはできない、こういうことが理解できて初めて自立するというのではないだろういか。しかし、最近では生命の大切さが分からない人が多い。昔は毎日の食事も間々ならぬ様だったのに、現代はむしろ豊か過ぎて食に対しての意識が薄れている。つまり、我々は生命の危機を感じること無く生活できるようになった。また、TVゲームの影響からか、人は死んでも生き返ると思っている子供もいるという。精神的に自立できないゆえに、簡単に人を殺してしまう人が増えてしまったのではないか。
 確かに、経済の不安定な社会において安定した場所として親の下にいることも必要かも知れない、しかし、そっくりそのまま親の栄養を吸って生きていくことは出来ない。もし出来たとしてもいつかは自分ひとりになるときが来る。自分の身体を支えるのは親ではなく自分の足であるといえるように、我々はもっと早くから自立、自らの足で地上に立たなければならないのだ。そうしなければ、社会に投げ出された時、雨や風に煽られすぐに倒れてしまうだろう

   講評   hota


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