創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   元気ハツラツ! H先生   オーロラ

 「今日、授業やらないから。」
「えーー?!」
私の担任のH先生は、とてもおもしろい先生で、体育が大好きな、元気な先生だ。実際の時間割以上に、体育の時間を多くしてくれたりする。美人だけれど、口が悪くて、何でも驚くほどはっきりと言ってしまう。今までの先生は、みんなまじめな先生だったので、H先生は、男子からも女子からも、違う意味で人気がある。
 話は戻るが、「今日授業をやらない」には理由がある。私の学校では、算数だけ、クラスを二つに分けて行っている。私は、H先生の方になった。こちらのクラスは、進度が速く、算数科室のクラス(私達の方はふだんの教室でやっている)よりかなり進んでしまったためだ。それで、こっちは「うさぎとかめ」のうさぎになろう、と先生が言ったのだ。つまり、うさぎのように少し休んでいよう、というわけだ。
「えー。それじゃ抜かされちゃうじゃん。」
と言いつつも、みんなウキウキとしていた。なぜかというと、今までこんなことはなかったから、何をしてもいいことになって、どうやって過ごそうかとあれこれ楽しい考えをめぐらせていたからだ。
 しかし、そうしたら急に先生が
「はい。この前の○付けをやるよ。」
と言ったから、みんな、
「え? やるの?」
と驚いた。でもふり返ると、教室の後ろに算数科室の人がいたのだ。忘れ物でも取りにきたのだろう。先生には
「算数科室の人には絶対言わないで。」
と、きつく言われていたので、私達は算数をやっているふりをした。その子が出て行くと、みんなは誰が来てもいいように、黒板に適当な式や答えを書いて、いかにも授業をやっているような様子を作り出した。先生と私達だけの秘密。そう思うと、ドキドキしたけれど、楽しかった。それが済むと、絵をかいたり、パソコンで遊んだり、それぞれ勝手なことをしていた。そうしているうちに授業時間が終わったので、みんな席に戻った。私は(またこんなことがあればいいなぁ)と思った。
 もう一つ、「体育が好きな楽しい先生」を表す話がある。運動会が終わって、新しい時間割が配られた。体育が2時間しかない。みんなで、(先生もいっしょに)
「ひどいー。何この時間割ー。」
と言っていた。そして、金曜日の、5時間目体育、6時間目国語の日。5時間目にスポーツテストをやり、みんな汗びっしょりで、クタクタになって教室に帰ってきた。6時間目は漢字テストの予定だったから、配り係がテスト用紙を配り始めると、先生、
「あ、いいや。もう6時間目終わっていたよ。」
時計を見ると、確かに、ちょうど6時間目が終わった時間だった。体育を2時間やっていたのである。
「やったー。」
みんなは、急に元気になり、帰りのしたくを始めた。もしかしたら、先生は初めからたくらんでいたのでは?(笑)
 最後に、この前の運動会の「ソーラン節」について書きたい。先生は、最初から
「見た人に感動を与えるような作品を作りたい。」
と言って、カッコいい振り付けをたくさん入れてくれた。私は(先生の発想はユニークだなぁ)と感心した。バレエできたえている私にとっても、かなりきつくて、筋肉痛になるような振り付けだったが、先生もいっしょに筋肉痛になってがんばってくれた。本番では、観客から大きな拍手をもらって、大満足だった。
 先生にはいろいろなタイプがあって、それぞれ良さがあるけれど、明るくて元気な先生は、生徒にも元気をくれる楽しい先生だ。これからも、H先生と充実した時間を過ごしていきたいと思う。

   講評   nara

 まとめを読んでふと思ったけれど、先生(なら)はオーロラちゃんたちに作文電話をかけるときに、元気をもらっているような気がするよ。先生は生徒に、生徒は先生に、それぞれお互いに明るさと元気をもたらしているのかもね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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