国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   新旧平等に   千代紙

 無垢の天然木を使った質の高い家具を百年使うとなれば、それは車や家電製品より何倍も安く、かつ生活を快適にするのに効果があるということが納得できる。無垢の木でできた質の高い、テーブルやデスクや書棚を生活の中に入れてみると、人間の意識が変わるのだ。薄っぺらな合板と無垢の天然木は存在感が違う。そして、単に迫力があるだけでなく自然素材特有の温かさと柔らかさで、私たちを受け入れてくれる。だから、うまくその家具に付き合うのはむつかしいことではない。本物の木を使い、本物の造り方をした家具は、本物の人間を育てるようになる。百年の木目は、いまだ未熟な私たちを、控え目だが確実にしっかり応援してくれるはずだ。そして、木の家具と対話しながらの日々は、ほんの少しずつだが、私たちの意識を変えていってくれる。木というものは、種から発芽して数百年から数千年生きる生命力を基本的にはそなえている。そういう基本的な生命力を人間が木や年輪から感じ取るだけでも意味あることだ。しかし、さらに重要なことは、木はその生命を持続していた間、すなわち、自らの体を少しずつ大きくするという生産活動をしている間、まわりの環境を良化することはあっても、悪化することは全くないということだ。
 確かに、古いものには良さがある。私の家には、何十年も経っている家具がある。例えば、茶だんす。部分的になくなっちゃったところとかもあるが、今でもぴんぴんしている。居間にあるものに入れているのは、薬、お茶の葉・コーヒー等等。また、うちのひいひい祖母ちゃんが使っていたという衣装ダンスをあけてみたら、なんと、「裃(江戸時代の武士の礼装の一つ。同じ染色の肩衣と袴とを紋服・小袖の上に着るもの。麻上下を正式とする。(広辞苑より))」が入っていたのだ!!それもきれいな状態で!ちょっとかび臭かったけど。ひいひい祖母ちゃんだから、もちろん明治生まれ。恐るべしアンティークの力。また、私の家も、何十年も立っているものだ。しかも、柱とか、座敷の梁なんかは、立て直す前のものをそのまま使っているからゆうに百年は経っているだろう。そんなに経っているものでも、しっかりと家を支えている。この調子でいけば、このままずっと支えることが可能だろう。いい自然素材は長持ちするのだ。
 しかし、新しいものにもよさがある。新しいものは便利である。パソコンにしても、携帯電話にしても、CDプレーヤーにしても新しいものの方が使いやすく、便利になっている。古いものも良いが、いろいろと欠点もある。例えば、茶だんすや、ふみ机は、低いから、いちいち腰をかがめなければならない。また、今と昔では入れるものが違うから、サイズの合わないものも出てくる。それに、デザインも、私たちの感覚だと、流行のものを使いたいという気持ちもあるだろう。また、使い勝手も良くなっている。携帯電話なんか、どこにでも入って、電波の届くところだったら、どこでも使える。(私の家は圏外だから仕えない・・・・・・。)また、CDプレーヤーとかMDプレーやも、いろいろなところで使えるし、今では、ipodやミュージックシャワーとかも出てきている。古いものには、こういうものはない。
 新しいもの、古いもの、どちらもいいところがたくさんある。しかし、大切なのは、どちらかが良いとかそういうことではなく、その場にあったいいものを選ぶことである。「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである。」という名言があるように、そのものの持っている良い所を生かして役目を全うさせてやることが大切ではないのだろうか。

   講評   takeko


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