国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   子どものお母さん   グルミン

 「キャーーーー!!」
みんながさけんだ。犬が追いかけてきたのだ。母も、必死でにげた。
 一年生の時、母は社たくに住んでいた。社たくは平屋で、庭があり、その庭で犬を飼っている人がいた。その飼われていた犬の名前は、「シロ」。スピッツで、とても気が荒かったそうだ。その上、いつも庭から脱走してきていた。母達はよく、庭でおままごとをして遊んでいた。そこへ、シロがやって来て、いつもすごい速さで母達を追いかけ回していた。しかし、何人も子どもはいるのに、なぜか、ほとんど母を追いかけていた。まるで、犬が人を見て選んでいるようだ。それはきっと、母が一番子どもの中で、こわがっているように見えたからなのだろう。自分の方が強いと思ったのだと思う。シロは、すごくこわかったと、母に聞いた。私は追いかけられたらいやだなと思った。しかも、母達はシロのせいでのんびりおままごともできなかった。困った犬だ。
 母には、弟がいる。その弟は、母が四才の時に生まれた。生まれた時、母の祖母と一緒に、病院に見に行った。病室に入ると、つかれたらしい自分の母と、小さな弟がねていた。しかし、最も印象的だったのは、私の祖母の友人の子どもがいて、その小学生くらいの女の子と男の子が、ふつうよりもずっと大きな源氏パイを食べていたことだそうだ。母は、その源氏パイが、今でも食べてみたいらしいが、私も食べたいなあと思った。
 私は母に話を聞いてみて、みんな子どものころはいろいろなことがあるのだということが分かった。しかし、体験することが同じようなこともあるのだなと思った。二つ目の話は、母に弟ができた時の話だったが、私にも弟がいる。私の弟が生まれた時、三才だった私は母が入院して家にいてくれないことにおこり、病院でもふくれっつらでいたそうだ。しかし、私はあめをなめたこと以外はあまり覚えていない。「みんな覚えていることも、ほとんどいっしょなのかもな・・・。」と、私は思っている。母も源氏パイのことが、一番印象的だったと言っていたからだ。多分、弟が小さくてかわいかったという感想の人もいるだろうが、私は小さい時だったからか、それくらいしかよく覚えていない。今は、もう少し弟を見ておけばよかったと思っている。

   講評   hoemi

 グルミンさん、こんにちは♪ お母さんの子供のころの話をくわしく書けたね。自分の親の子供の頃はどうだったかを知ることは、とても面白いよね。たいへんよくがんばりました!
【書き出しの工夫】 犬から逃れようとみんなが一斉に必死になって逃げていく様子がよく表現できているよ。
【体験実例】 シロとお母さん達とのやりとりをリズム感あふれる文章で表現できたね。おままごとも満足にできないほど、シロの脱走が多かったのは災難だったね。また、お母さんの弟が生まれた時のことも、生まれてきた赤ちゃんではなく源氏パイに気がいっていたという子供らしいエピソードが書けていて良かったよ。
【たとえ】 グルミンさんの言うとおり、犬は自分よりも強い人、弱い人を見定めるようだね。まさにこのたとえの通り、犬が人を見て選んでいたのだと思うよ。上手にたとえを入れられたね。
【わかったこと】 お母さんが子供だった頃とグルミンさんの今を比べてみるのも、似た点あり、全く違った点ありで興味深いね。うまくまとめられているよ。
●段落ごとの字数のバランスを考えて、一段落目をもう少し肉付けしてみよう。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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