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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   似ていない親子   ピプリー

構成 書き出しの工夫 主題
「あーあ、早く学校に行きたいよ。でも、立ち上がるとふらふらだ〜。」
先週は、言葉の森の第一週の作文がかけませんでした。なぜかと言うと、水曜日から金曜日まで、夏のふれあい活動といって、一泊二日の宿泊学習とはんごうすいさんで疲れてしまって、書けなかったのです。土曜日は友達のバレエの発表を見に行ったりして、夜になったらおなかが痛くなってしまいました。その上、日曜日には、熱が39度9分も出てしまいました。私は、一週間限定の「複式ミュージアム」という、植物や化石の標本や昆虫の展示が今週なので学校に行きたくて仕方がありませんでしたが、もう三日間も休んでいるのです。それで、私がお母さんにあたると、お母さんが子どものころの話をしてくれました。
「お母さんはね、学校があんまり好きじゃなかったんだよ。昔は総合の時間なんてなくて、授業ばっかりだったし。お布団で寝ながら本を読んでいたら,楽しくてね。」
「へー、そうだったんだ。」
「何年生の時か忘れたけど、熱を出して二,三日家で寝ていてね、もう、熱が下がったから、あしたから学校に行かなくちゃいけないっていうとき、お母さん、何したと思う?」
「わかんないよ。」
「あのね、体温計をね、熱湯の中に入れて体温計をぱりんとわっちゃったんだよ。」
「えー、だって体温計は40度までしかないから当たり前だよ。」
と、私が言うと、
「お母さんは、そんなことに気づかなかったんだ、ばかな話だよね。」
それを聞いて、私は、台所にあったバナナを持って、
「そんな、バナナ!」
と笑いました。
「それだけ元気が出れば,もう大丈夫かな?」
と,お母さんはにっこりしました.
 今度の病気で、体重をはかってみたらも2キロもへって、二年生の時と同じになってしまいました。お姉ちゃんが,
「うわー、○○のおなかペコペコになっちゃって、いいなあ。」と,私のおなかと体重計を見くらべました。
「お母さんは、小さいころどのくらい体重あったの?」
と,わたしが聞くと,
「三年生のころ身長は真ん中よりちょっと後ろで,体重は20キロくらいしかなくて,おばあちゃんは,口の悪い近所の人に,『まるでガイコツみたいだね。ちゃんとご飯食べさせてるの?』って言われたんだって。今じゃ,ガイコツとは誰も思わないだろうけどね・・・。」
と、お母さんは私とお姉ちゃんを見ました。
「それに、みんなと違ってご飯の好き嫌いが多かったんだよ。魚も肉も嫌いで,白いご飯にお塩をかけてたべるだけだったんだよ。信じられないでしょ。今は料理を作るのも食べるのも好きなのにね。」
 私は、お母さんもおかげか,あまり食べ物に好き嫌いはありません。学校も好きだし,今度の病気では、おなかが痛くてというのもあるけど、本じゃなくてDVDを見ていました。お母さんの小学生の時とは、あまり似ていません。だけど、お母さんの話を聞いて、DVDやパソコンばかり見ていないで、もっとたくさん本を読んでみたいと心の中で思いました。そして、本が大好きな子どもになりたいと思いました。

   講評   yuta

●書き出しの工夫:「あーあ、早く学校に行きたいよ。でも、立ち上がるとふらふらだ〜。」ピプリーさんは学校が大好きだものね。そこでお母さんが子供のころの話をしてくださったのね。
●自分だけがしたこと:今回は聞いた話が中心で、自分のことを書くのはむずかしいテーマでしたが、ピプリーさんのことをうまく入れながら、お母さんとくらべられましたね。
●ダジャレ表現:お母さんが体温計を熱湯の中に入れて割ってしまったと聞いたときは「そんなバナナ!」と笑ってしまったね。 ダジャレも絶好調。体調もよくなったみたいだね。
●たとえ:三年生のころのお母さんは、身長は高かったのに体重が20キロくらいしかなくて『まるでガイコツみたい』と言われたほど。実は先生も少食ですごくやせてました。今となっては信じられませんが^^;
●心の中で思ったこと:今のピプリーさんと小学生のお母さんはあまり似ていないと感じたのね。だけどお話を聞いて、お母さんのように、もっとたくさん本を読んでみたいと思ったんだ。子供時代のお母さんと友達になれそうだね。
       

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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