創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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目の前の現実 ビーバー
生きることは学ぶことであり、学ぶことには喜びがある。仏教の「因縁」という言葉を創造性にあてはめて考えてみると、「因」とは、地表下で発達をとげた松茸の根のように、人が親から受け継いだり、周囲の人間から学んだり、あるいは学校で勉強したりしながら自分の中に蓄積していったものではないかと私は思う。ある時点で、松茸に与えられる妨害条件に相当するものが、人がものを創造する上でも必要なのである。実生活では、しばしば「逆縁」が表出エネルギーとなる。世の中で成功した人は、大抵、逆境を自分の人生にプラスに取り込んでいく能力をそなえているように私には見える。(要約)僕は、自分にとって都合の悪い状況に苦しまず、逆に利用したいと思う。その方法は2つある。
その第一の方法は、困難な状況を困難とは思わないことである。僕は野球部で、このように顧問の先生から「ピンチは焦らず喜ぶくらいの気持ちで抜けろ」と言われた。その言葉は印象がかなり強く今でも頭を離れないほどだ。その印象の強い言葉はつい最近の試合でその意味を発揮した。僕は背番号はもらえなかったが、ネットの後で応援していた。2、3回程、ノーアウト満塁という大ピンチがあった。そのときに、ピンチを思わせないように皆で応援したとき、そのピンチを切り抜けることができた。この試合で分かったことは、困難な状況があっても焦らずに対処することの大切さであった。このように、困難な状況も焦らずにいればやがて落ち着いて対処ができるようになるので、困難な状況下にあっても焦らないことが大切だと思う。(体験)
第二の方法は、社会における戦いに負けてしまった人々をよみがえらせることができるような社会に変えていくことである。もしも、自分が失敗したらどうなるだろうか。普通の人は落ち込んだりやる気をなくしたり色々マイナスの行動をとるだろう。でも敗者復活のできるような社会に変わったとしたら、どんどん失敗を恐れることもなく、また失敗しても苦痛な状態にならないようになっていくだろうと思う。失敗をしても落胆する状況になければ、いくら困難な状況に立たされても冷静な対応ができるのではないか。このようなことから僕は、これからの試験でも、部活でも、なるべく失敗を恐れないようにしようと思う。
確かに、そんな社会は今の日本のような社会では難しいだろうし、困難な状況において焦るなというのもそう簡単ではない。しかし、「困難な状況においては焦るべきではなく勝負しに行くべきである」という言葉に表されるように、人間にとって大切なのは、自分の目の前の現実をしっかり見定めることだと思う。だから僕は、困難な状況下にいても自分自身でこのような困難を克服するようにしていきたいと思う。
講評 miri
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