低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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にほんじんのあいまいさ えわこ
日本人は、義理人情にからまれて、どんなに明白な拒絶の理由があろうと、相手に熱心にたのまれたら、それをむげに断るのは、何か気がひけるように思ってしまう。日本の絵画の特質に「余白」の美というのがある。日本人は、きめつけを好まず、いつも融通無碍な可能性を残しておこう、とつとめるからだ。(要約)
この文章に、似た話がある。私は、放送委員会だ。ある日の委員会の時、視聴覚室チームと、放送室チームに分かれて掃除をすることになった。同じグループの友達と、チームを決める時私は、「どっちがいい?」ときかれた。私は、放送室チームがよかったのだが、6年生の子が、2人とも放送室チームがいいといっていたから、どちらでもいいというあいまいな返事をしてしまった。結局は、放送室チームになったが、はっきりといわないといけないなと、おもった。
もう一つの似た例がある。私は、学校の図工の時間に絵を書いた。保健室の前の花壇の絵を書いた。花壇の絵を急いで書いていて、できあがった。しかし、すきまがあったり、余白がたくさんあった。ほかの人のも見せてもらった。すると、その人の絵も余白や間がたくさんあった。まるで、ふたごのようだった。その人には言わなかった。しかし、にほんじんはあいまいだなあと思った。
日本人のあいまいさは、「甘え」と、きめつけてはいけない、奥の深い物だと思った。今までの体験を見てみると、にほんじんは、ハッキリしない、あいまいなへんじをよくすることがわかった。
講評 jun
<第一段落>
要約は、長文中から、日本人の特質を表わす文を三つ抜き出すことができました。ここに書かれていることは、普段はあまり意識しないかもしれませんが、なるほどと思うことばかりですよね。
<第二段落><第三段落>
あいまいな答え方をしてしまったという体験実例と余白の多い絵のことを書くことができました。今回は、似た話を二つ見つけるのがむずかしいかと思いましたが、よく思いつきましたね。
「まるでふたごのようだった。」というたとえが入りました。
<第四段落>
日本人のあいまいさについてわかったことが書けました。日本人のあいまいな答えには、相手への思いやりの気持ちが含まれていることが多いと言えますね。
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