国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本語。   くろーばー

 ラジオの音楽番組の解説者が金曜の夜などに、『良い週末をお過ごし下さい』と言う挨拶をする様になったのは、比較的新しい言語干渉の一例である。ある言語が、別の言語と関わることにより起こる言語表現上の変化を言語干渉と言うが、今日本語は英語という言語から圧倒的な干渉にさらされているのだ。日本が様々な干渉にさらされたにも関わらず、雑種文化の国になる事無く、翻訳語と外来語を使って依存文化の国となったのだ。それを可能にしてくれたものとは、現代の日本でも使われ続けている「漢字」なのである。私は、日本のように自分の事も相手のことも同じように受け入れる姿勢が必要だと思う。 
 理由その一は、自分自身を守り通すことも時には必要になってくるからだ。例え皆が流行ばっかりを追いかけて、いちいちイケてる人になっていてもただ流されているだけ、真似しているだけになることがある。私が体験したことだが、中学校に入学して少したつと、部活の仮入部、検討、そして本入部と言う風に部活動も本格化してくる。ところが私はバレエをやっているため部活をやっている暇も無く、かといってそのためだけにバレエの回数を減らしたり、辞めたりするほど熱中できそうなものはほとんど無かった。同じ小学校に通っていた友達も多分全員が入部してしまい、一瞬「吹奏楽か美術部に入ろうかなぁ〜」と考えたことがあった。だが今更見返ってみると、あの時皆に合わせるばかり大好きなバレエを犠牲にしなくて良かったな、と思う。何人の友達が部活やらない?と誘ってきたとしても、必ず私は帰宅部でい続けるはずだ。こんな風に日本もまた、漢字を使っての言語表現が上手く、干渉を取り入れつつ日本語を守り通したのである。
 理由その二は、他の物を取り入れたいと言う意欲が無いと、進歩が表れないからだ。私の体験?で言うと、雑誌などで紹介されている流行の小物やブランドが紹介され、それを身に纏ったりしているモデルなどを見ると、「あぁ、私も一個買ってみたいな。」と思えてきてしまう。私はバレエで忙しく、あまりしょっちゅうショッピングにいかない(行けない!?)ので良く分からないが、もし買いに行く機会がその時大量にあったなら、今頃時代遅れの物ばかりが机の上に転がっている、と言うことにも成りかねなかっただろう。ただ自分が欲しい〜と思ったものや、お気に入りのものばかり買っているといつしかMYワールド(笑)の世界へ入っていきかねないのだ。そう言う事はなるべく避けたいと思っているので、日々変わって行く時代の流行の波に乗り、少し気ままになってみるのも良いのかもしれない。自分の好みや意見ばかりに夢中になるのではなく、他人の好みや意見を聞く、と言うことも大事なのかな、と思った。
 確かに自分のやり方や意見などを無理やりでも通す事が大事な場面もあるかもしれない。しかし、ロバが旅に出たところで、馬になって帰ってくるわけではない、と言うようにどんなに日本語を英語に変えようとしても、漢字があるからこそ最後には日本語にたどり着く、つまり戻ってくるのである。そこにはきっと、日本=漢字を持つ国=独自的な考えを感嘆には変えない、と言う風に繋がっていくのではないか。私はこれから。自分と相手の両者の意見を均等に取り入れることを心がけたい。

   講評   kirara

 自分を白い絵の具だとして、そこに赤い絵の具が混ざったときに赤に近いピンクになるか、ほんのり淡いピンクになるか・・・。はじめから赤が多すぎると元にもどるのが大変かもしれませんね。
 <<こうせい>>電話では「う〜ん・・・」と悩んでいたようですが、さすがくろーばーちゃん。二つの理由をしっかりあげられましたね。自分の意見を守らなければならない理由と、ほかの物を取り入れていったほうがよい理由の、両方があがっているところがすばらしい。
 <<だいざい>>体験実例も的確ですね。くろーばーちゃんぐらいの年代は、集団生活の中にいるために自分と他者のバランスをとるのに苦労しているのだと思います。そういう意味では、体験実例も書きやすかったかもしれませんね。
 <<しゅだい>>よく考えられた結論になっています。名言が非常にいい役割をはたしていますね。今回もたいへんいい作文ができあがりました。

 ▼ 感嘆には変えない→簡単には変えない

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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