創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   快くなる掃除   レックウザ

 「昨晩母が苦労して片付けたおかげで、かなり快適そうな子ども部屋になっていた。日常とは違う、とってつけたような空気が充満している。やがて、先生はやって来た。十五分余りで話が終わったらしく、先生と母が子ども部屋にやってきた。ごちゃごちゃな引き出しの中を見た先生はプッと吹き出し、私と母はますます赤面した。」私がこの長文で一番面白いと思ったところは、「先生は、入ってくるなり{お、きれいに片付いているなァ。普段はもっとちらかっているだろう?}と一番痛いところを突き、私と母は赤面した」だ。さすがは先生であって、学校で普段の「私」をよく観察している。先生は、性格も見抜いていた。「私」と母と言うと、先生になにもかもがバレ、赤面して恥ずかしい思いをしている。「私」も母も、きっとまるで真っ赤なりんごのような頬をしていただろう。
 私も、急にお客が来て、急いで部屋を片付けたことがある。ある日、借りている家の風呂部屋の天井に穴が空いたので、母が家のオーナーに電話した。
ピロロロロ、ピロロロロ。
「はい、〇〇です。」
「あの、〇〇ですが、家のお風呂部屋の天井に穴が空いてしまいましたので、一度家に来てもらえないでしょうか。」
「はい、わかりました。では、今日の午後一時におうかがいします。」
カチャ、ピーッ、ピーッ・・・
電話の切れる音がした。母は、びっくりした。てっきり、明日や明後日に来ると思ったのに、急に今日だなんて言われたら、誰でもびっくりしてしまう。母は急いで、リビングや風呂部屋を片付けた。私も手伝った。リビングのテーブルなどはごちゃごちゃとものが放り出されていたし、風呂部屋の床も髪の毛やごみだらけであった。やがて、オーナーが来た。そのときには、もうどこもかしこもきれいだった。私と母は、セーフだったね、と目と目で合図をした。
 それと、もう一つ。前に中国から来る友達が、私の家に泊まることが決まった。私はもううれしくて、友達が来る日まであと何日か、指を折々数えていた。しかし、うれしさと共に、忙しさも生まれた。友達が泊まりに来るのだから、自分の部屋はきちんと片付けなければならない。友達に
「うわ〜〇〇ちゃん、部屋ちらかってるね。」
とか、いやなことを言われたくなかったから。机の上と引き出しを整理し、机の棚に乗っかっているほこりを掃い、本棚を片付け、クローゼットの中も片付け・・・。とにかく、とても忙しくて、部屋を片付けた後はもうへとへとであった。足と腕が、まるでスライムのようにふにゃふにゃしていた。
 人間にとって掃除とは、人によい印象を与えたいからするものだ。そして同時に、部屋を片付けたあとのすっきりさを味わえる、快くなるものでもある。掃除は、人間にとって必要なものの一つなのだ。掃除をすると、人の気持ちをよくする。あるときには、
「偉いね〜掃除をするなんて。」
と誰かにほめられるかもしれない。まさに「一石二鳥」なのである。


   講評   hoemi

 レックウザさん、こんにちは♪ 誰にでもあわてて部屋を片づけたという経験はあるものなんだね。あわてふためいてお母さんと二人リビングを片づける姿が見えるようだったよ(^o^)
【要約】 うまく長文の内容をまとめることができたね。しっかり内容を把握していることが分かったよ。今回は全体の字数のバランスもバッチリだね。
【体験実例】 会話を交えながら臨場感あふれる表現で、急いで片づけをする様子を描けたね。端から見ると愉快なこの光景も、掃除している本人にとっては真剣そのもの。かくいう私もそのような経験は何回かしたことがあるからよく分かるだけに、面白さも倍だったよ。「日頃からきちんとしておけば、、、」と反省はするものの、実際にはなかなかできないんだよね(^^;)
【たとえ】 恥ずかしさで赤くなった頬を「まるで真っ赤なリンゴのよう」、へとへとに疲れ切った手足を「まるでスライムのよう」とたとえるとはうまいね。たとえのセンスは抜群だよ!
【一般化の主題】 苦手と言っていた、この「一般化の主題」だけど、よくまとめられているよ。「人間にとって掃除とは」と大きくとらえてまとめられたね! この調子で練習を重ねていこう。

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