創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
人生 ルイージ
ユージーンは障害者と自然に向き合う街だった。ついこの間、イギリスの児童文学作者、ローズマリ・サトクリフの自伝、「思い出の青い丘」を読んだ。子供の時期から、障害のもつ社会的な意味、自分とふつうの人々とを隔てる微妙な壁に気ずき、それが人生に与える影響、「孤独」を知るまでが語られている。彼女の言う権利を私なら、「経験を積み重ねていく自由を持つ権利」と呼ぶ。障害がこの自由をどれだけ阻むかは、その時代のその社会が、障害者をどう位置づけ、そのなかで人と人との関係をどうつくっているかで決まる。 (要約)
私達は、障害者を助けるべきだという意見がある。たしかに、車椅子などに、乗っている人は、坂などは、一人では上れない。体験実例で、塾の帰りに、友達と自転車にのっていて、きがつくと前のほうに、電動車椅子にのった人がいた。しばらくすると、その車椅子のタイヤが、横断歩道と歩道の段差に引っかかって、動かなくなってしまっていた。すると友達がその車椅子を押してあげたので、また動きはじめた。その人は「ありがとうございます」と言った。このように、障害者一人ではできないこともある。
障害者達の「一人で遣り遂げたい」という思いを尊重するのも大事だという意見もある。たしかに、ゲームなどは他人に助けを求めながらやるより、自分で、やる方がたのしい。それに、自分で困難に立ち向かうことで、成長できる。
たしかに、弱者に手を差し伸べるのも、自らやろうとする意志を尊重するのも大事だ。しかし一番大切なことは、「私達の人生は私達が費やしただけの価値がある」という名言があるように、みんな対等な立場で人生を歩むことである。 (総合化)
講評 miri
基本的な感想文のスタイルを踏襲して書くことができましたね。特に結びの部分の書き方は、きっといろいろな場面に応用できると思います。
実例もうまく入りました。日常生活の中で、ふと立ち止まって考えなければならない問題のひとつですね。長文にもあるように海外のほうがこうした問題に関しては、進んだ考えを持つ国が多いようです。日本人の親切心は時にはあだになることもあるのですね。
子供のうちから、このユージーンの町のような空気が流れる場所で育ったら、かなり違った感覚を身につけられるのでしょうね。
たいへんよくできました。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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