創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   レンタルという考え方   

 工業製品を使用するのは、それに潜在する機能を発現させ享受することが本当の目的である。製品を所有することはそのための単なる手段に過ぎない。だから、レンタルという、より本質的な製品の機能を買うという形態が拡がりつつある。我々は日常生活において製品を買うかレンタルするかの選択は充填率の限界などの現代技術が持つ問題に本質的に与えていく重要な視点である。僕は物の所有よりレンタルの発想を持って生きていきたい。
 そのための方法としては、第一に物を持つことだけに価値を置かないことだ。僕は小学生のときにコロコロコミックという雑誌を毎月買っていた。そして、僕はその雑誌を何度も読むことはなく約半年分を本棚にためた後、捨ててしまっていた。しかし、今考えてみるとその雑誌の所有には何の意味もなく、僕はただ読めるだけでよかったのである。現在、僕がマンガなどを読むときはたまにしかないが、友達に借りたり、コンビニで立ち読みをしている。持っていることに意義があると考えている人もいるかもしれないが、これからは物を持つことにこだわらず、借りたりして生活していったほうがいいのではないだろうか。
 第二の方法としては、レンタルしやすい社会を整備することだ。近頃、介護サービスをよく耳にするようになったが、あれも一定時間人を借りていると考えれば、レンタルの一種だと思う。身の回りにはレンタルできそうなものがたくさんある。そのようなものがレンタルされるような社会になればいいと思う。
 確かに、全てを貸し借りすることはできない。やはり、人間関係など、レンタルが立ち入れない分野というものがあるのだ。『限られた人生で、大事なことは、「何をするか」ではなく「何をしないか」である。』という名言がある。僕はこのように、全てをレンタルにするというわけではないが、レンタルの発想を生かして必要な機能を買うという生き方をしたい。

   講評   kira

 周くん、こんにちは。確かに今は物のあふれる時代です。工業社会が進んだ結果、大量生産大量消費はあたりまえの日常になりました。しかし、一方で物の無い餓えにも苦しむ社会があったり、環境破壊が進んでいるといったマイナスの面もあるのです。だから、これ以上に作るのではなく、今あるものをどのように流通させるかという発想が大切になってきますね。
 いちばん身近に起こっているのがレンタルCD、DVDといった娯楽の分野でしょうか。昔から「貸本屋」という形態はありました。今では、生活用品の一時的なレンタルもさかんですね。キャンプ用品、旅行用品、育児用品。
 そうしてレンタルは物だけにとどまらない勢いです。介護サービス、保育といった福祉分野もそうですが、一般企業でも人材を派遣といった形にたよることが多くなっています。
 しかし、なんでも借りることで済ませるのは、情緒的に冷たい感じが否めません。お手軽感ばかりを追うようになるのは危険ですね。しかし、新しいものを創り出す為に今有るものを活用するならば、それは理想的なレンタルといえるでしょう。


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