低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日4215 今日1520 合計61295
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   古いものは大切に   ピプリー

構成、主題 書き出しの工夫、三文抜書き、主題
<巳之助は火打ちで火を切りはじめた。巳之助は、火打ちというものはあまり便利なものではないと思った。古い自分のしょうばいがうしなわれるからとて、世の中の進むのにじゃましようとしたり、なんのうらみもないひとをうらんで火をつけようとしたのは、男としてなんというみぐるしいざまであったことか。>
「古いものはふるいにかけられて、なくなっていくんだなあ。」
と、私がこの話を読んでがっかりしながらお母さんを見ました。すると、おかあさんが、
「世の中は、より便利なものをみんなが使いたがって、そうじゃないものはなくなっていくね。」
と、うなずきました。わたしがこの話を読んで一番もったいないと思ったことは、古いものは役に立たなくなったといって、使いやすいものを使って古いものをすてていくということです。古いものも使えるのに、自分が楽になりたいから新しいものを買って、古いものをすてるということが続くと、商品を作るのにも材料が必要だし、古いものをすてていくとゴミが増えてしまいます。例えば、家がきたないし、せまいし、古くさいといって新しいのにかえると、木を切って家を作ります。プラスティックなどは石油などで作られます。でも、このごろ、とうもろこしでプラスティックを作るようにもなってきました。そういうことを続けていると森林がへります。森林がへると、土砂崩れが多くなります。自分たちがやっていることは、悪いんだなあと思いました。悪いことをしていると自分たちにも悪いことがかえってくるとわかりました。こういうことを因果応報というそうです。
今、雨の降る時期なので、毎年この時期に土砂崩れがおきます。古いものを大切にしている人も土砂崩れで命をなくしたりするかもしれません。少しずつ、古いものを大切にしていけば土砂崩れも少なくなるかもしれません。また、木を植えなければ気が少ないままで土砂崩れが続くかもしれません。みんなで、自然を育てて、事故のない生活にできるといいと心の中で思いました。
 今でも使えそうな古いものは、かまどや井戸、そろばん、などです。今でも少しは使っているものはこの中にあると思います。私もそろばんは学校で使ったことがあります。たしかに、時間がないときには新しい物などを使ったほうが時間があまりかからないと思います。新しいものを使って、大切なことに集中できるのが新しいもののいいことです。古いもの,新しいものを平等に使えばいいかなあと、心の中で思いました。
 もし、私が巳之助だったら自分の仕事がなくなってから、みんなのためになる仕事をします。巳之助のはじめ思っていた心ではなく、あとからなったいい心に私は賛成しました。巳之助は後から反省がちゃんとできるいい人なんだなあ、と思いました。これから、新しいものも古いものも平等に使っていきたいと思いました。


   講評   yuta

◆三文ぬき書きはバッチリ。
◆「古いものはふるいにかけられて、なくなっていくんだなあ。」と、がっかりとしたピプリーさん。古いものをゴミにして、新しい物をつくるために資源がどんどん消費されていく。環境破壊という大きな問題に視野を向けたところがすばらしい。
◆今年は特に土砂崩れの大きな被害がでています。この大雨は、地球の温暖化が大きな原因の一つといわれ、またピプリーさんの言うとおり、森林が整っていないために山が大雨を受けとめられないともいわれています。 人間の行いのツケが、天災となって返ってきているといえそうです。
◆今でも使えそうなもの=かまどや井戸、そろばんなど。今ではスイッチひとつの道具がありますが、確実に人の能力はおとってきていますね。火加減、水の知識、暗算力……。なくしたものは古い道具だけではないようです。
◆『これから、新しいものも古いものも平等に使っていきたいと思いました』。巳之助がピプリーさんのように「古いものも使いたい」と言ってくれる人に会っていたら、違った考え方をしたでしょうね。
       

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)