低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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人それぞれ! いへゆ
ユージーンは、街の中に障害者がいることで、人の流れが変わらない町だ。そして、障害者と自然にむきあう街だ。しかし日本は、ふつうの人と障害者を隔てる微妙な壁ができる。障害者はずっとおなじ一つのことを主張してきたのだと思う。それは、障害を一つの属性としてもつ人間を、人間としてまっすぐ見るということだ。
たしかに、障害のある人を特別扱いしてもいいという意見もある。体が不自由なひとは、誰かの補助してあげなければいけない。たとえば、足の不自由な人は階段では上がることが出来ない。エレベーターがあればいいが、そういう設備が整ってないところでは、上に上がれなくて大変だ。だから、他の人の助けを借りなければいけない。それに、他の人と同じことを同じペースですることが出来ない。目の不自由な人に、私たちと同じように本を読めといったり、耳が聞こえない人といっしょに、音楽を聞いたりはできない。このように、障害者の人を特別扱いしなければいけないときもある。
しかし、障害のある人もふつうの人と同じように扱うという意見もある。体が不自由だからといって、心はふつうの人と同じように持っている。もしかしたら、心はふつうの人よりも汚れていないかもしれない。やっぱり、障害のある人は外に出ると、ひとに珍しそうな目で見られると思う。
「うわぁ〜、あの人大変やねぇ。」
「かわいそう・・・大丈夫かなぁ。」
というように言われると思う。私がもし障害があって、いろんな人にこんなことを言われたら、
「大変とか、かわいそうと思うんやったらかわってよ!」
と思う。だから、障害があるだけで他の人とはなんの変わりもないふつうの人間なのだ。
このように、障害がある人を特別扱いしなければならないときもあるし、ふつうの人と同じように扱わなければいけないときがある。しかし、「存在するものには、良いとか悪いとか言う前に、すべてそれなりの理由がある。」という言葉があるように、人それぞれに生きる意味があるのだ。
講評 huzi
人それぞれ、体も心も違いますね。体が健常でも、心の中に深い悩みを抱えているかもしれなかったり。また、悩みも、人それぞれです。自分がどのように生きたいか、希望をしっかり持ち、周囲もそれを理解することが大切ですね。障害を持つ人への接し方も、同じだと思います。
【複数の意見】は、特別扱いをするか否かという見方で示したね。最初の意見には、わかりやすい実例を書き、次の意見には想像したことをうまく説明できています。とくに、「私にもし障害があって」と考えた部分は、彩花ちゃんの人の気持を察する力があらわれていますよ。「かわいそう」と言わないで、本当に自分の立場に立って考えてほしいと思うのですね。立場に立つと、「かわいそう」ではなく、「どうすればいいか」という建設的な意見も出てくるものね。
【名言】が、全体の流れを大きく締めくくる役目を果たしたね。良い・悪いを安易に決め付けず、意味をしっかり考え、対処していく。障害に対する考えにうまく当てはまっていますね。
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