低学年から学力の基礎を作る
幼長、小1、小2、小3の基礎学力をひとつの講座で学ぶ。
読書の習慣、国語算数の勉強、暗唱の学習、創造発表の練習をオンラインで。


昨日2126 今日465 合計7463
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   作曲に集中しているとき   ニコンデジタル

作曲に集中しているとき、不意に音楽というものが、自分の知力や感覚では、分からない”神秘的な”ものに感じる事がある。音楽という有機的な流れの中では、その(ひとつの和音の)響きは千変万化するもので、その表情の豊かさは、生きたもののようである。とある彫刻家の言葉に、「自分が求めているのは、自然の眼を通して自然を視ること、そして特別な尊敬の対象としての人間を無視することだ」、とある。同様に作曲は音と人間との協同作業と思うから、作曲家は音に傲慢であってはならない。だから、作曲家は謙虚な気持ちでいなければならないと思う。また作曲家でなくとも謙虚な気持ちは大切だと思う。
理由は二つあり、一つ目に自分でやり遂げたといった傲慢な気持ちでいると、周囲の人の助けが得られなくなるという事が挙げられる。例えば、野球選手が例に挙げられると思う。点を入れた選手に報道陣がコメントを求める。そうすると選手はきまって「チームの協力があったから」とか「他の選手ががんばってくれたから」といった自分だけでやり遂げたのではないという謙虚な発言・姿勢が見られる。野球というのは周囲を思いやる謙虚な姿勢がないと成り立たないからである。
二つ目に、謙虚な姿勢がないと自分自身が成長していかないという事が挙げられる。例えば、相撲で横綱になった力士を挙げる。横綱になった力士は一番上の位を取ったから、もうこれで良いと考えて、謙虚な姿勢を失う。必ずと行ってよいほど次の場所ではその力士は負ける。これは自分自身の成長がなくなってしまったからである。自分に満足せず、日々前進することが大切なのである。
確かに、自分自身の技術を向上させる努力も必要だとは思う。しかし「カメラマンはレンズのほこりを払う前に目のほこりを払わねばならない」という名言もあるように、私たちは何かをつくろうとする時に、謙虚さを持ち、まず自然の中から学べることに耳を傾けるべきである。

   講評   nane

 要約はうまくまとめたね。長い長文だから200字にまとめるのは大変だったでしょう。
 複数の理由もバランスよく書けた。理由を二つ見つけるというのはなかなか難しいけど、この例のように、「Aのよい理由」「Bの悪い理由」と考えると、複数の理由が思いつきやすい。
 実例は、体験実例と社会実例のように、幅を広げて書くと文章に変化が出る。自分自身の体験があれば、それも盛り込んでいくといいよ。 
 反対理解もよく書けた。日本人は、謙虚さよりも自信を持つことの方が大事な場面も多そうだけどね。
 名言の「カメラマンは……」は、いい引用。実力が伴っていないときは、カメラのせいにしたり被写体のせいにしたりするけど、だんだん自分の力がついてくると逆に、不足しているのは自分のものの見方だとわかってくる。この謙虚さが更に先に進む原動力になるんだろうね。


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)