創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   本来の姿   あにせ

 人類の歴史というのは、火の使用によって幕をあげたと同時に、いかに火を手なずけ制御可能なものにするかという挑戦の歴史である。好きな目的のために使えるようにするために人類は人格闘し、さまざまな知恵を発明してきた。火に備わっていた熱や光の属性を、目的や機能別に解体し分化させ、無数の人工的な火の代替物を作り出した。そのために原初の火に触れる機械は少なくなった。社会化されてしまった火は暴走するかもしれない不気味なダモクレスの剣と化してしまった。(要約)
 『火』は、現在の社会を取り巻くものとなった。それは用途によって様々な形に姿を変えている。私達はそれらを当たり前のように使っているが、本来の姿の火はあまり見ない。人間は便利さを追い求めすぎて本来の火を忘れてしまったのだ。私は、人間味を持った野生的な火を見るように、便利なところばかりでなくその物の本来の姿も見れるような人間になりたい。(生き方の主題)
 その方法として、まず便利なものに頼りすぎずに自分の力でやってみることだ。たまに、煙突がある家を見る。その家には暖炉があるのだ。ほとんどの家には暖房があり、それによって寒さを凌いでいる。しかし、その家は暖炉で寒さを凌ぐのだ。このように、現代の便利な物に頼らずに自分の力で防寒している人もいるのだ。私は、小学生の時に一回だけキャンプをしたことがある。自然の中で生活をするので、もちろん現代の便利な物はない。全てを自分達でやることによって、自然のよさを感じられた気がする。夜になれば、車の音も何も聞こえず私達の声だけが響いていた。きっと、本来はこのような静けさが私達の周りにはあったのだろうと思う。キャンプをしたことによって、自然の本来の『音』を感じとることができた。しかし、私の大嫌いな虫がそこら中にいることが何よりも苦だった。(笑)(複数の方法1)
 また、教育の中でも原点を見つめるようなことを組み込んでいくことだ。私達現代っ子は、自然に触れることがほとんどない。だから、教育の中で子供達に原点を感じさせるようなことをしたほうがいいと思う。そのような経験の中で、その物の感動が生まれてくるのではないか。私達の世代が大人になったときに、そのような教育ができるような人達がいてくれれば次の世代では原点を見つめてくれる子供が増えてくるだろう。そのような人がたくさんいる社会になってほしい。(複数の方法2)
 確かに、ここまで便利な生活になってしまったらその本来の姿を見ることは難しいかもしれない。しかし、『私たちの人生は、私達が費やしただけの価値がある。』という名言があるように、自分の力で見たり行ったりすればその物の本当の姿が見れ、それが自分の知識となって頭に残るだろう。便利な物を追いすぎず、原点から自分の力でやってみることもこの現代の社会に生きているからこそ必要になってくるのではないか。だから私は、楽なほうばかりを選ばずに、その物の姿を見ていける人間になりたい。(生き方の主題)

   講評   miri


 骨組みのしっかりした感想文が書けました。
キャンプの貴重な経験、大事なことを感じ取れてよかったですね。昔はあたりまえの日常だったこうした自然との共存も、現代では、それこそ、お金を出してわざわざ体験しなければできないものになっています。
 それの是非はともかくとし、まとめで用いた名言でもあるように、これからの私たちは、なくしたものを実際に体験し、取り戻すという行為をしていく必要があるのでしょう。

 結び、「そのものの」のあと、「本来の」「真の」などをつけたほうがより明確に主張できます。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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