国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   痛みのサインで、死とはバイバイ!   えめけ

 「シュー、シュー、シュー、シュー・・・」
私は思わず唇を噛みしめた。私の痛かった思い出は、幼稚園の年長さんの時に起こった事故?である。その時は、お風呂屋さんに行っていた。私はお風呂の吸い込み口に足を吸い込まれたのだ!?
 その日の夜は、お父さんが用事で帰りが遅い時だったので、お母さんとお風呂屋さんに行っていた。その時は珍しくお母さんより着替えるのが早かった。だからお母さんに、
「早く着替えちゃってヒマだから先にお風呂に入ってるね。見えやすい所に入っているから!早く来てよ!」
と言い残し、パタパターと走って自動ドアを通り抜け、かけ湯をし、湯船にジャブジャブと入って行った。私は他の人の邪魔にならないように湯船の壁にへばり付いて隅っこの方に入って行った。また他の人が入ってきたのでもっと壁に体をすり寄せた。すると、足が誰かに引っ張られる感じがした。私は何だろう?と思い、引っ張られた足をまた引き戻そうとした。が、幼稚園の時だったせいか、力が足りず、私の足はピクリともしない。「どうしよう?足が壁に吸い込まれちゃった!大声出して早く離してもらいたいな・・・でも、そんな事したら周りの人に迷惑だしなぁ。あぁ、足吸い込まれちゃったから右足全部切り落とされちゃうのかなぁ。包丁とかノコギリとかで足、ブサブサ切ってもらわないと吸い付いたままなのかなぁ・・・。ヤダー!絶対ヤダー!足なんて切り落とされたくないよー。お母さん、早く助けてー!○○、もう我慢出来ないよー。おかあーさーん!」と心の中でお母さんを呼んだ。目からは、ポツンポツンと小さい涙が流れ出て、湯船にポチャン、ポチャンと落ちていく。すると、お母さんが自動ドアから歩いて出てきた。お母さんは私を見ると普通の顔でかけ湯をしている。白いお湯で湯船に入っているので、お母さんからの距離では見えないらしい。お母さんが近寄っていた。すると、
「最初に頭洗おうか。洗ってあげるから早く出てきなさい。」
と言った。私は声を振りしぼってお母さんに説明した。
「○○の足がね、壁に張り付いているの。」
と私は涙をポツンポツンと流して言った。しかし、声が小さすぎて聞こえなかったらしい。私はもう一度お母さんにさっきより分かりやすく説明した。
「○○の足が磁石みたいに壁に張り付いているの。お母さん、痛いから取ってよぅ。ねぇねぇ早く!」
と私はまるで、○○VS吸い込み口で綱引きをしているように、体を右に倒したり左に倒したり・・・しかし、体は動くもの、右足はこれまたピクリともしない。お母さんは痛いと言うことが分かったのか湯船に入ってきた。お母さんは、
「どうしたの?どこが痛いの?」
と聞いてきた。私は力を振りしぼり、
「右足。太ももに張り付いているよ。」
とお母さんに教えてあげた。お母さんは、
「じゃあ引っ張るよ!足踏ん張ってなさい」
と言われ、私は今、足に残っている力を全部使って、引っ張った。お母さんが、
「じゃあ行くわよ。いち、にの、さーん!」
しかし、そう簡単には取れなかった。私は不安になりお母さんに、
「ねぇお母さん。もう取れないから足切るの?」
と聞いてみた。そしたら、
「大丈夫だよ。心配しなくても、ちゃんと取ってあげるからね。」
とお母さんの優しい言葉を聞いて、私はホッとした。またまたお母さんが、
「まだ取れないなら、もう1回やるわよ。」
と言った。私はさっきお母さんに心配を心から取り除いてくれたので、また足にパワーが出てきた。
「じゃあ行くわよ。いーち、にーの、さーん!」
「ポロッ」
「ヤッター!取れたー!」
と私とお母さんは言ったが、足の痛みはまた復活した。が、私たちはそれより凄い物を目撃した。私の右足の太ももにはくっきりと吸い込み口の跡が紫色になって残っていた。私はお母さんに、
「この跡消えるのかなぁ?」
と聞いてみた。そしたら、
「大丈夫だよ。いつかは綺麗に消えるからね。」
とまたお母さんに勇気づけられた。とても嬉しかった。<<題材、表現>>
 私は他にも何か痛い思い出が無いかなぁと思い、お母さんに聞いてみることにした。お母さんの痛かった思い出は、小学3年生の時、休み時間にフットベースをしていた。その時お母さんは帽子をかぶっていなかった。季節は夏で太陽がガンガンと照りつけている日だった。お母さんは、熱中症になるかもしれないから、これは帽子を取りに行った方が良いなと思って、ゲームから抜け出し、帽子を取りに行くことにした。お母さんは早くゲームがやりたくて急いでいたのか、走って帽子を取りに行っていた。しかし、教室まで行く道のりに溝が在った。その溝の中には、溝の上に置いている板のような物が3,4個外れていた。板がない溝が2列並んでいたので結構幅が広かったそうだ。お母さんはその板も何もない溝の上をジャンプしようとした。が、お母さんは、ジャンプを失敗してしまった。
「ガッシャーン!」(骨も見えていたそうです)
お母さんが転んだらすぐに先生たちが救急車を呼んだので、すぐに救急車が来て、中へ乗せられた。お母さんは、救急車に乗っていた救急隊員の、中年のおじさんが、ペチャクチャペチャクチャと、あんまりうるさいので、
「中年はだまってろっちゅーねん!しゃべってないで早く手当しやんかい!口は動かさんでも結構ですから、手を動かさんかい!」
とブチ切れてしまったそうだ。だが、針で縫ったので、今でも跡は残っているが、ブチ切れたのは、頭に残ってないらしい。(ペチャクチャと話をしていたのは嘘です。多分、うるさくても痛くて怒れないと思います。救急隊員の人に失礼だし!!あと、お母さんはブチ切れていないので記憶にも残っていません。誤解なさらぬよう、お願いします。)<<題材、表現>>
 この作文を書いて、分かったことがある。それは、痛みは痛いからいらないとか思うけど、本当は、痛みは必要な物だと分かった。お母さんの様に、無我夢中で溝を飛び越えようとする子がいるとする。だけど、この前怪我をしたけど、痛みがないから、危険とは分からない。だから、もう一度しても危なくない、と思い、もう1回したら、今度は打ち所が悪くて死んでしまうこともあるかもしれない。そう思うと痛みは必要である。痛みが、
「今度は大けがにならないように、気を付けてね。」
とサインして教えてくれる事の方が死んでしまうより、ちょっとした、すり傷やかすり傷の方が、ずっとが良い。私も吸い込み口だけには、おくびょう者になるので、先に1人では入らないようにしている。特にブクブクと泡が出ているお風呂(ジェットバス)には、はく氷を踏む思いでお風呂に入っている。でも、私も痛みはー(マイナス)と思うので、神様が与えてくれた物でも、ホントはいらないんだけど・・・。<<主題、表現>>

   講評   miti

ようちえんのときのこと、お母さんの3年生のときのこと、2つの実例を大変くわしく覚えていますね。ショックが大きかったので、鮮明に記憶に残っているのですね。
第1段落ーー書き出しの工夫は、お風呂の吸い込み口の音で、内容の中心へ自然の流れになっています。
第2段落ーーいま、その場所にいるように感じる豊かな表現です。その人らしい会話、たとえ、音、現在形が生きています。
「、、、早く来てよ!」と言い残し、、、、」の「言い残し」は、「言って」が適切です。「言い残し」の意味は、別れるときに言う、言うべきことを言わないでおく、ときに使います。
第3段落ーーおかあさんの元気な3年生のころの怪我は、反動も大きかったようですね。いまだからこそユーモアとダジャレで書けたけれど、お母さんは思い出したくない思い出でしたが、よく話していただけましたね。
第4段落ーー二度と痛い経験はしたくないと、失敗から学んだこと。ことわざ「失敗は成功のもと」があります。ことわざの引用をがんばりましょう。

日本語は疑問文であることがはっきりしているので、?の記号はあまり使わないほうがいいです。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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