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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   資源からの発想   

 近代技術産業は、常に技術からの発想だったと言える。その結果、石油やウランなど地域的に偏在の激しい資源への依存が起こり、国際的な政情の変化に一国の経済基盤が揺り動かされるようになったのである。しかし、ないといわれる資源は身の回りに豊富にあるのであって、ないのはそれを活用する技術である。人類は発想を百八十度転換して、技術からではなく、資源からの発想に切り替えることが大切だ。僕は、今あるものを活用していく生き方をしたい。
 そのための方法としては第一に、身の回りにあるものを工夫して使うことだ。母は料理を作るときに冷蔵庫をあけたりして今あるものを見る。そして、その材料で何ができるかと考えて、足りないものだけ買いに行っているので冷蔵庫の中の残りものを減らすこともできる。これこそまさに「資源からの発想」である。今、日本ではさとうきびの搾りかすを原料としてバイオエタノールを生産し、ガソリンに3パーセント混ぜて使う「E3プロジェクト」という計画がある。これは地球温暖化防止に有効と注目されている。これからも今あるものを無駄なく使っていくために工夫していく必要があるのではないか。
 また、第二の方法としては、消費中心の社会を変えていくことだ。僕は前に古本屋で漫画を買ったことがある。これはわざわざ新品のものを買わなくてもきれいなものが安く手に入るからである。今ではインターネットでも古本屋やフリーマーケットがあって自分の欲しいものが全国各地から簡単に手に入れることができるようになった。新しいことに価値があるのではなく、内容が肝心である。まだ使えるものを無駄にしないためにも物の再利用をしたほうがいいのではないだろうか。
 確かに、資源からの発想をするほうが手間や労力が必要になるときもある。しかし、「時間を作る第一の方法は、急ぐことではなく、どこに時間を使うか考えることである」という名言もあるように、僕は百八十度発想を転換して今あるものをどう活用するかを考えていきたい。

   講評   kira

 周くん、こんにちは。環境問題、資源問題については、今やもう避けては通れない課題です。たったひとつしかない地球の、しかも限りある資源を、このままどんどん使っていったとしたら、無くなるのは当たり前。石油の価格が上がったこの夏には、よりいっそう未来への不安がかき立てられますね。
 お母さんの料理の手法から、「あるものを使う」ということを学んだのね。簡単なことのようで、これは結構熟練が必要なんです。無駄の無いことは重要なポイントです。ガソリンに代わるエネルギーとして注目されているのがバイオエタノールですね。さとうきび畑が活性化されそうです。おかげで、お砂糖が値上がりして、夏のお友達「アイスクリーム」に影響が出ているそうです。まあ、こっちは我慢すべきものですよね。
 大量生産大量消費の洗礼を受け続けてきた、私たちの意識を変えることも急務です。無いものは買えばいいという発想を捨てて、再利用を考えるのですね。
 「百八十度発想を転換して」という結論に大賛成です。見る目を変えれば、出来ることはたくさんありそうです。そうして、地球の資源の枯渇といった悲惨な未来を迎えることのないように、今から行動して行きたいですね。

 うちわが、いちばん!

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