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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   Everything無駄なく活用   ミーナ

 これまでの近代産業技術は、技術からの発想だった。技術開発も、設計図が先にあり、必要な資源は世界中から運んできた。地元に他の資源があっても、かえりみられなかった。その結果、地域的に偏在のはげしい資源への過度の依存が起こり、国際的な政情の変化に一国の経済基盤が揺り動かされるようになった。そして今、代替資源が見当たらないまま、石油資源の枯渇は目に見えはじめている。だがそれらの資源は我々の身のまわりにはかなり豊富にある。それを活用する技術や、そこに目を向ける資源からの発想がないのだ。今日、人類が直面している危機を乗り越え新しい文明への道を拓くために、資源からの発想に切り換え得ることが鍵となる。私は今あるものを最大限に生かせるような発想をしていきたい。
 その方法として第一に、現状を詳しく知ることである。将来の夢が決まっていない人は、自分の今の成績や性格を詳しく知って、そこから判断することができる。例えば、私は獣医師になりたい。これは私の性格から判断したことだ。動物がとても好きで、テレビ番組も、たいてい動物に関連するものだったのだ。近所に犬や猫が多くいるので、会うたびに触ってしまう。そしてある日、獣医師の番組を見た時に、常に動物とかかわっていられて、尚且つ助けてあげられる、と思い、獣医師にあこがれるようになったのだ。誰しも得意なことは必ずある。将来について考えられていない人は、そういうことをヒントに決めていけばいいと思う。(体験実例)
 第二の方法としては、限りある資源を無駄なく使うことである。例えば森林のことである。一本の木が立派に育つのに何十年、何百年とかかる。それを切り倒すと,植林して,次に立派に育つまでにまた何十年,何百年とかかってしまう。それならば,伐採した一本一本を無駄なく使うべきではないか。例えば,心材は柱など住宅建設のために,辺材ははしをとれるだけとる。どうしても残ってしまう所はチップにしたり,アウトレットなどで,薪の一部として売ることもできる。私は木材の専門家ではないので,このように簡単にできるかどうかは分からない。けれども,木を無駄なく使うことにどん欲になれば,専門家ならなおさら使い道を考えることができるし,木の種類ごとにうまく使い分けることができると思う。こうすれば,環境破壊も少し真剣に考えることができる。もちろん,伐採した後は植林,というサイクルが根付けばなおさらよいと思う。(社会実例)
 確かに,時には目標に合わせて必要な物を調達していく方法も有効だ。しかし,「夢があるから行動するのではなく、行動するから夢が生まれる。」という名言もあるように,今ある物を利用しようと考え行動することで,はじめてその方法や物は生まれると思う。だから私は今あるものを最大限に生かせるような発想をしていきたい。

   講評   hota

 残暑お見舞い申し上げます。暑い日が続きますね。ミーナさんにとっては、勉強の追い込みが続き、より「熱い」夏になっていることでしょうね。

 さて、今回の作文も、手堅くまとまっていましたね。まず、要約はバッチリです。さすがに言葉の森歴も長く、これまで数え切れないほどの要約をこなしてきただけのことはありますね。読解力はかなり的確です。自信を持ってね。

 「生き方の主題」、複数の方法とその実例もいいね。特に「体験実例」は、以前からですが、とても具体的で身近な問題として考えられていて、好感が持てます。「社会実例」は、理想を言えば、「○○によると、植林の実態は……」などと、ちょっと具体的なデータや記事、番組などの紹介が入るとベストです。

 結びの段落もOK。「名言の引用」も効果的です。

★私の考えるところでは、「エコ」を根づかせるのは人々の意識改革というよりは、アイデアの勝負だと思います。つまり、「正しいこと」をみんなに理解してもらい、実行してもらうよりも、もしも「正しいこと」をすることがとても得になるような、もうかるようなアイデアが見つかれば、みんなわれもわれもと「エコ」的生活をするようになります。それが鍵なんだけど、難しいのも確かですね。

◆マンガの『動物のお医者さん』は読んだかな? じつは私も、子どもの頃、獣医さんになりたいなと思っていた時がありました。私は解剖がとても苦手なので(薬学部でも、やりたくなくて逃げ回っていました)、人間のも動物のも、お医者さんはあきらめましたが(笑)。いいですね。その夢が実現するように、頑張ってください。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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