創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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片付けは苦手?得意? なるなる
わたしの学校には家庭訪問はない。だから、先生が学校に来るからといってあわてて「かたづけ!」ということはない。しかし、親戚がごく近所に住んでいるので、なんだかんだでよく集う。親戚だから格好つけることはないのだが、それでも、「散らかっているなあ。」と思われたくないので私と母はせっせと片付ける。そして何とかきれいな部屋になるのだが、その日以降はまた親戚を迎える前の状態にあっという間に巻き戻しされていくのであった。
この前、引っ越したばかりの友達の家に行った。家はすごく大きくてとてもきれいでピカピカと輝いていた。でも、その友達のお母さんは友達に
「台所は立ち入り禁止」
と強く念を押していたらしく友達はそのことを私に告げた。もちろん、わたしもその決まりごとをやぶるつもりはなかったが、友達が飲み物を探しに行ってくると言って台所で探しているところをつい見てしまった。そこには、大量の食器が山積みになっており、食器と食器の間から小さなリスが出てくるのではないかと思えるぐらいのすごい状態だった。他のきれいな部屋と台所にはあまりにすごい差があることに驚かされた。そして、どこの家も案外そんなものなんだなあとちょっと安心した。
わたしも、自分の部屋ですらなかなかきれいな状態を保つことが出来ない。「片付けなさい」と、母に連発されても散らばっているノートやテキストをきれいに積み重ねて一見きれいに見せかけるだけでたいした努力はしていない。これは苦手としかいいようがないかもしれない。でも、友達が来る時などは引出しの中もきれいさっぱりさせたくなる。また、どうしても片付かない時は最終手段で一つの部屋におしこんで決して開けてはならないことにしておく手もある。窮地におちいると案外、すばやく行動ができるものだ。いつも苦手だと思っている片づけでさえてきぱきとこなしていく。人間にとって片付けることは心を落ち着かせることなのかもしれない。
講評 tama
充実した体験実例としっかりしたまとめで、おもしろくまた読みやすい清書に仕上げることができました。(各段落のボリュームが同じくらいなのもいいですね。)よくがんばりました。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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