低学年から学力の基礎を作る
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「みなさんには、まだ字を」を読んで   コムギコ

みなさんには、まだ字を読めないころの読書体験がありますか。字が読めないことを意識しつつページをめくり、「ここには何が書いてあるのだろう」と思い、もどかしい興奮をおぼえたことがありますか。ちょうど開かずの間の戸を見るように。これこそ、本というものの持つ力ではないだろうか。たとえば、夏目漱石の読み方に、これという絶対の正解があるのなら、われわれは、その答えを人から聞けばいい。しかし、漱石への対し方は読者の数だけある。つまり、本を読むというのは、そこにあるものをこちらに運ぶような機械的な作業ではない。場合によっては、作者の意図をもこえて、我々の内になにかを作り上げて行くことなのだと思う。
 <<こうせい>>要約/感想文
ぼくには似た経験が一つだけある。お母さんが、ある日、
「この本、読みな」
と、お母さんに言われてその本を読むことにした。その本はいい話らしいのだが、ちょっと読んだら、すぐに飽きてしまった。そして自分の選んだ本を読んだ。自分の好きな本でんないと他の本は馬の耳に念仏だった。
 <<だいざい>>体験実例 <<ひょうげん>>たとえ・ユーモア表現
 読めない漢字があるとその場面を考えて、なんて書いてあるか想像する。だが、時々とんでもない読み方をしてしまうことがある。(笑)そして笑われる。
 読書をするということは、人間にとって、作者の言っている、
「本を読むというのは、そこにあるものをこちらに運ぶような機械的な作業ではない。」
というような意味だと分かってきた。そして本を読めば、感動やいろいろなものが自分の内に作り上げられていくのだな、と思った。それに本や映画などを見て、いろいろ感じることがいいことなのだなと思えてきた。
<<しゅだい>>一般化の主題

   講評   muri

お母さんに「読みなさい」と言われて、読む本はすぐに飽きてしまうという話は、私も心当たりがあります。立場は逆ですが。「この本おもしろいよ」とうちの子供に言っても、なかなか素直には読んでくれません。やはり自分の選んだ本でないと興味がわかないのでしょうね。

●題材(体験実例):お母さんに読みなと言われた本は、どんな本でしたか?覚えていないかな?体験実例の中に、本の題名や「こんな内容の本」といった情報があると、体験実例がより生き生きしてきますね。どんな本だったか忘れてしまっていることもよくありますが、字が細かかった、お母さんが駅前の本屋で買ってきたなど、本の内容と関係ない情報でもOKですよ。
●表現(ユーモア表現):なんだかクスッと笑える文章ですね。自分の失敗を笑える話にしてしまうのは、私も大好きです。
●主題(一般化の主題):本を読むことの意味を「人間にとって」と、大きくとらえて考えることができました。読書は、本当にいろいろな力を持っているのですね。この夏休み、どんな本を読みましたか?


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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