創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   頭のメモより、紙のメモ!   えめけ

 国際人とは一体どんな人間のことなのか、わかっているようでわかりにくい。単に外国へ何度も行ったことがあるとか、西洋のマナーを身につけているとか、外国で知名度が高いなどということではないような気がする。私なりの考えでは、「外国人を相手に自分の考えを伝えたり心を通わせることのできる人」というようなものではないかと思っている。日本人の議論ベタは有名であるが、その原因は日本人がこの能力に欠けているからだ。
 突然だが、私はクッキング(料理)をするのが大好きだ。自分の勉強が終わると、お母さんがいるキッチンに行って、「これ手伝って」と言われるのを待っている。勉強が全部終わっている時は、最初からお肉を切ったり、野菜を炒めたりしている。特にカレーの時は近くにいると、かき混ぜ解いてーって言われる。気を付けろ!(間違いない!でも良かったかな。長井秀和さんの得意技です)私は料理をするのが大好きだが、得意中の得意ではない。それは以前、学校で【はあとぼっくす】と言うお菓子作りを体験できるコーナーがあった。私は毎回とは言えないが、用事が無い日は出来る限り出席していた。時々、同じ学年のクラスメートがいて一緒に作ることも少なくはない。その時は○○ちゃんと言う子と一緒になった。性格はリーダーシップ系で、あれしてこれしてと、テキパキと行動する人であった。私は今回、バンダナを忘れてきてしまった。どうしよう、どうしようと、戸惑っていると○○ちゃんが、
「えめけちゃん、今回一緒の班だからよろしくね。さあ、1班はこっちだよ。早く早く、始まっちゃう!」
と私は手を引っ張られ無理矢理連れて行かれた。私は、
「ねえ○○ちゃん。ちょっとえめけさぁ、バンダナ忘れて来ちゃったんだよね。ちょっと先行っててくれる。遅くなると思うからさ。」
と言ったが聞こえなかったらしい。でも、もう1回聞こうとはしなかった。○○ちゃんは、リーダーシップ系だからちょっとでも失礼なことを言うと、怒ったり泣いたりしてしまうからである。しかし、○○ちゃんは私の気持ちを知らずに、グイグイ手を引っ張っていく。そして、教えてくれる先生にも忘れてきたことを言えず、バンダナを付けないまま始まってしまった。1番最初は先生が見本を見せてくれる。私はバンダナを持ってきていないので、髪の毛とかが作っている最中に中に入ってしまったら、食べたく無くなるので、後ろの方で自分が分かる程度で我慢していた。先生の見本が終わったので、私は1班の机に向かった。見ると同じ学年では無いが、私の小学校の生徒であった。みんなが1班〜5班まで分かれたのを確認し、「ピー!」と始める合図の笛を吹いた。各班が一斉に準備に取りかかった。私の班は2組に分かれることになった。その時に、○○ちゃんが私を見て、
「えめけちゃん、バンダナは。早く付けて来たら。」
とちょっと怒った顔で言った。私は忘れた、と言った。そしたら、○○ちゃんが怖い顔でにらんできた。私もさすがにムッとなり、にらみ返してやった。私は○○ちゃんがにらむのを止めたら、私も止めて料理をしようとした。さっき、遠くの方で先生の見本を見ていたけど、声が大きいので、ちゃんと頭の中にインプットした。最初はこのアーモンドスライスを中火で炒めるんだよね、と心の中で念を押しながら、ガラスの中に入っているアーモンドスライスの容器をフライパンの中にぶちまけた。さ、出来た!えっと次は・・・、どっちだったっけ・・アーモンドスライスを粉々にするのか、チョコレートを湯銭で溶かすのか・・あー分かんない!ちゃんと覚えたはずなのに・・・、と心の中で迷っていた。声に出してしまえば、目の前にいる○○ちゃんに聞こえてしまうからだ。私はまるで、森に差迷い込んで道に迷ってしまった人のように、あっちへ行ったり、こっちにきたり・・・それを繰り返していた。そしたら、見本をしてくれていた先生がやって来た。私はすぐ先生の所に行って美穂ちゃんに聞こえないぐらいの声で聞いてみた。そしたら、アーモンドスライスを粉々にするんだった。先生に聞いて良かったなぁと思った。もし、○○ちゃんに聞いていたら、
「はぁ、まだそんな所なの。遅いね。て言うかなんでそんな簡単な事が分からないのよ。」
と人を笑い者にしておいて、肝心な分からないことを答えてもらえないだろう。間違いない!なんちゃって!と言うことで、作り方は頭の中にインプットしたが、いざ作ろうと思うと、作り方を忘れてしまうえめけだった。<<題材、表現>>
 次は反対に、頭の中ではどうやってやるか分からなかったけど、実際にやってみると上手に出来たと言うことを見つけてみた。私は理科の実験が大好きで、毎週金曜日に「キッズラボ」と言う所で勉強をやっている。今回は『カエルの解剖』だった。私以外みんな男の子で、気が弱そうな子は一人もいない。私はやり方覚えられるかなと思い、配られたプリントをじっくり見た。解剖に必要な物、解剖する手順が乗っていた。先生が、
「今度カエルを解剖する時は、プリントを見ないでやってもらうからな。家で手順をしっかり覚えておくように。それでは一人ずつ(1)から(11)まで読んで。」
私はがく然とした。「(11)個もある文章を1週間後までに覚えて来なくちゃ駄目なの。ちょっとそれは・・・私は記憶力全然駄目なんだから、覚えきれないよー。せめて、(6)ぐらいまでしか覚えれません。だって、カエルさんの命に関わることなんだよ。(最後にはみんなのカエルさん死んじゃうけど)死んじゃうとしても手順を間違えて早めに死なせちゃかわいそうだし。最後は絶対死んじゃうんだったら1分でも長く生きてもらいたいからね。で、でも、やり方が・・・ぬおー、どうしよう!」と心の中で独り言をブツブツ。家に帰っても独り言をブツブツ。しかも、最後には(11)頭部に解剖バサミを入れ、脳を観察する、と書いてある。最も、最後まで解剖出来ないけど、と心の中で独り言。その後、覚えることがちょっと上手になった私は、本番までに全部を覚えることが出来た。だが、いざ本番になると、(5)番ぐらいまでしか、覚えていなかった。刻々と解剖する時間は近づいてきた。キッズラボの教室まで歩くだけなのに、足取りが重かった。服を変えて、準備万端になったところで、みんなが席に着いた。先生が、
「これからカエルの解剖を始める。それでは、目の前に置いてある、アルミの上にあるミカンをカエルにかけて欲しいと思う。そしたら、カエルが眠るからな。」(ミカンをかけて眠らせたのではなく、クロロホルムと言う毒物を使って眠らせました。)
と言ったので、私はミカンを持って列に並んだ。カエルさん、実験の為に体をくれてありがとね、と心の中で言いながら、カエルにミカンの汁をかけた。カエルが苦しそうにもがいている。3分後にはもうピクリともしなかった。私はカエルをもらったら、席に戻ってカミソリでお腹に傷を付けた。次に表皮を切り開いた。その時に、解剖バサミを入れた内臓の皮から細長い物が出てきた。腸だった。私は気持ち悪くなり、その場に座り込んだ。みんなの声が聞こえなくなっていった。そしたら先生が、
「唇が青ざめとるわ。ちょっと休憩していなさい。」
と助けにきてくれた。お母さんが大丈夫、と聞いてくれたけど、まだ気持ち悪かった・・・おっとっと、話が中心から離れているので、お話はここで止めておく。このように、頭では手順を覚えていませんでしたが、やっていると自然に手が進んでいき、上手に出来た、えめけだった。<<題材、表現>>
 この作文を書いて分かったことがある。それは、頭の中で覚えていても忘れたりするから、メモを取っておくと良い。私ならそうゆう場合の時は、三人寄れば文殊の知恵と言うのだから、誰か、仲良しの友達で集まれば良かったと思う。<<主題、ことわざ>>

   講評   miti

お料理作りで、材料から出来上がりまで、手順を間違えないようにしたこと。理科の実験の「カエルの解剖」で、プリントの1〜11までの説明をしっかり覚えて始めたこと。
2つの体験実例をたいへんくわしく書けました。長文の主題に結びつけ、全体をまとめるといいです。主題の「分かったこと」」が書かれていなかったですね。

学校での「はあとぼっくす」で、お菓子作りをしたとき、お友達についてやバンダナの事件は、主題にあまり関係がないと思われるので、思い切り書かない方がいいです。

中心をはっきりさせ、そこにピントを当てて書くことが大切です。
ダブリ言葉が多いので、整理をしてすっきりした文にしましょう。ーーどうしよう、どうしようと、戸惑っている。私はクッキング(料理)するのが大好きだ。私は料理するのが大好きだが、、、。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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