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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   日本一の父   意気陽陽

「お父さんは日本一やったんやで!」
このセリフは、父がぼくをはげます時によく言う言葉だ。日本一と聞いて、びっくりしただろう。うそだと思う人もいるかもしれないが、父は本当に日本一だったのだ。
 ぼくの父は、大阪のある三人兄弟の二人目として生まれた。小学校や中学校のころは、ふりょうのようなかんじだったらしいが、そこそこ勉強はできていたらしい。高校受験では、その地域でまあまあ有名だった高校を受けたのだがおちてしまい、すべり止めに受けていた高校に、いやいやながらも入学した。
 高校に入学してからは、第一志望校に落ちたショックなどで、何をするにもやる気が出ず、落ちこんでいたらしい。その時父に、アメリカンフットボール部から誘いの声がかかった。
 父はいやいやながらも入部した。しかし実際にやってみるとなると、意外とおもしろかったらしく、「このスポーツで、日本一になろう!」と思い始めた。父は個人として大阪府選抜に選ばれ、有名人になっていった。
 大学入試では、スポーツ選抜で「立命館大学」にみごと合格し、アメリカンフットボール部に入った。父が、四年の時、関西リーグで当時優勝争いをしていた二校に勝ち、関西リーグ優勝はまちがいないと言われていた。
 しかし、さいごの二試合でまけてしまい、甲子園ボウル(大学アメリカンフットボール日本一を決める大会)には、おしくも出場できなかった。しかし、当時としては最高の成績を収めた。
 しかし父はアメリカンフットボールで日本一になるという夢を、まだ捨てたわけではなかった。父は当時有名人だったので、いろいろな会社から、 
「入社してください。」
とたのまれた。父は、当時関西でアメリカンフットボールが一番強かった「松下電工」に入社した。そして「松下電工インパルス」というチームに入った。
 その後、「社会人アメリカンフットボール日本一」を決める「東京スーパーボウル」に出場し、なんと優勝したのだ。そして、本当のアメリカンフットボール日本一を決める試合「ライスボウル(社会人日本一vs
大学日本一)」で、母校の立命館大学に勝ち、ついに「アメリカンフットボール日本一」の夢を果たしたのだ。まるで、「人間万事塞翁が馬」のようである
 父が日本一になるまでについて書いてきて、分かったことがある。家族とは人間にとって、見本にするものであり、目標でもあるということだ。
 ぼくは、アメリカンフットボールで日本一になろうとは思わないけれども、父のように小さなチャンスをいかして、何かのことで日本一になりたいなと思った。

   講評   sugi

 お父さんの話を聞いて、勇気が出る人がたくさんいるだろうなぁ。こういう話は、たくさんの人に読んでもらいたいね。今月も、すてきな清書になりました!
 9.1週は進級テスト。この調子でがんばりましょう。

ふりょうのような → 不良のような
(漢字のほうが分かりやすい言葉は、漢字に変換しておきましょう。)

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