国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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街の中の自然 ヨリー・ヨッシー
「やった!」
ぼくはバナナのエサにきた大きな黒光りしたコクワガタのオスを木からはがした。それはまるでマジックテープをはがすようだった。
去年の夏休みにぼくはクワガタをつかまえようと思い、本にのっていた「ストッキングの中に皮をむいたバナナを入れてクヌギなどの木にかけておくと、そこにクワガタがいっぱい集まってくる。」というのをためしてみた。かけるところは、少し森があるとの山ガーデンという所だ。テニスガーデンもある。なぜこの場所にかけようと思ったかというと、前に来た時にじゅえきがいっぱい出て、カナブンやスズメバチがいる木があったので、ここは絶対クワガタが来ると思ったからだ。そして、母からストッキングをもらい、四分の一位の大きさに切ったバナナを入れた。入れてからバナナをもんでやわらかくして、昼間の内にそのじゅえきの出ている木にトラップをしばりつけ、木のうらにはバナナをぬっておいた。その間に蚊にだいぶさされてしまった。家に帰って虫さされの薬をぬった後、少し休み、ついに夜の九時ごろ、母とその木を見に行った。その木に着くまではクワガタがにげないように静かに歩き、ついに木まで着いた。かい中電灯をパッと照らすと黒い物がついていた。「もしかして?」と思い近づいてみると、なんとそれはゴキブリだった。とてもびっくりして、がっかりした。クワガタはいないかとその木のうらを見てみると、またしても黒い物がついていた。でも今度は前の虫とは少し違うみたいだ。よく見てみるとコクワガタのりっぱなオスがバナナをペロペロとうまそうになめていた。それをバシッとつかまえて虫かごに入れた。とてもうれしかった。まわりを少し見た後、家へ帰った。帰った時はもう十時ぐらいになっていたので、大きな虫カゴにクワガタを入れて虫ゼリーを入れ、すぐふろに入った。
調べた話だが、コクワガタは夏の終わりごろに多いそうだ。このコクワガタをとったのも八月の終わりごろだったのでやっぱりそうなんだなぁと思った。今度は少しだけ早めにしかけてみたい。ちなみに七月三十日げんざい、いっぴきもとれていない。
ぼくは自然は少なくなっているというけど、街の中にも少しは自然があることが分かった。
講評 hutu
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