国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   スズムシの多数の世話   千鳥

「リ〜ンリ〜ン」
≪書き出しの工夫≫
よく夜中に聞こえていた音、そう、スズムシだ。
 僕が何故スズムシを飼うことになったか。それは、雑誌に付録として付いてきたから、だった。水をかけたて何日か置いておくと孵化するという、かなり眉唾ものだった。しかし、それでも水をかけて放置してみることにした。
 それから幾日かたった。その日の朝、母が、
「ねえ、これスズムシじゃない?ちょっと来て」
と言っていた。のろのろとリビングに行き、虫かごを覗いてみた。すると中にいるものは出来損ないの米みたいな卵から、小さな虫にまるで魔法みたいにかわっていた。≪たとえ≫どんな仕組みで摩り替わったのかは知らないが、とにかく、中に4〜5匹スズムシがいた。
 それからスズムシは日に日に生まれ、またどんどん成長していった。鳴くようになったときは、少し驚いた。鳴いているときに耳を近づけると、かなり耳が痛くなった体験もあった。≪体験実例≫大抵、夜中に鳴くため、かなり目覚めてしまった。
 エサは基本的に、というよりこれだけだが、付属の棒につきさしたニンジン又はキュウリをやっていた。しわしわになるとすぐ換えた。かじるよりは舐めていたような気がする。
 また、世話の一つとして、水やりがある。水やりといってもスズムシに飲ませる為ではなく、「土の水分補給」だ。この作業は、水の量の調整が意外に難しく少なすぎると土がやせ、多すぎると黴が生えてしまうと分かった。≪わかったこと≫
 だが、困ったこともあった。一つのかごに虫を大量に容れていたため、場所が狭くて共食いしたのだ。犠牲者、いや犠牲虫は、かなりの数になっていた。あわててもうひとつの虫かごを引っ張り出し、半分ほど移し変えた。1〜2匹ベランダに逃げてしまった。それでも共食いは、減りはしたものの、無くなることはなかった。
 フランスに来るときは、一応マンションの庭に逃がした。友達にも少しあげた。
 それにしても未だに、なんで水をかけたら孵化したのかは分っていない。
 

   講評   unagi

             
 今回は進級試験です。お疲れ様でした。字数、項目共にしっかりできました。
 <字数>844字で目標をクリアしました。
 <構成>「リ〜ンリ〜ン」という書き出しで、雰囲気作りができました。
 <題材>スズムシの飼育体験をていねいに書いています。孵化してから手放すまでの様子がよく分かります。鳴き声、エサと水の世話、そして共食いに至るまで、上手く整理して書くことができました。
 
 <表現>「出来損ないの米みたいな」「まるで魔法みたいに」でたとえを使っています。驚きが上手に表現できました。
 <主題>「この作業は・・・。」で分かったことが書けました。実際に飼育してみて分かる難しさを書くことができました。
「それにしても・・・。」という最後の1文が上手く余韻を残しています。
 

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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