低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
やっと・・・ りラックマン
「よしっ。」(書き出しの工夫)
二年前私は友達と約束をした。今年の運動会の徒競走で必ず一位を取るってことを。その友達はリレーの選手で足がすごく速い。私はいつも補欠だ。でも、補欠だと徒競走のとき、リレーの選手とは走らないからラッキーだ。しかし、私は今までなぜかメダルを取ったことが無い。あるときは、ぜんそくで徒競走に出られなくて、あるときは転びそうになって三位とか・・・。そんなことがあったのを友達は分かっていた。だからもっと速く走られるコツを教えてくれて、次の年、四度目の運動会が来た。すごく緊張して足や手が震えていた。毎年のことだが、いつもよりすごく手足が震えた。次々と私の前の人が走っていく。
そして私の番。その友達が見守っていてくれた。私はその友達に教えてもらったコツをきちんと頭で考えながら走ったら、なんと、一位になれたのだ。私はすごく喜んだ。その友達も喜んでくれた。私は徒競走で一位をとる体験をしたことが無いからよりうれしく感じた。まるで生まれて初めて一位をとったかのように。その友達はもちろん一位をとった。私が一位を取れたのは、その友達のおかげだから、すごくいい思い出になった。その友達は今私の学校にいないから・・・。その友達がいなくなっても私は何かと一位をとろうとがんばっている。あのときの気持ちは忘れられないから。今でも徒競走やリレーの選手決めでその友達に教わったコツを頭で考えながら走っている。そのおかげで今のところ徒競争は一位を取っている。そして、一位のメダルを見るたびにその友達のことを思い出す。「今何やってるのかな?」とか「またもどってくるかな」など。ちょうど二年前に取った一位のメダルは私の生きていく上で必ず必要なものぐらい大事な宝物だ。
人間は人と助け合うからこそ、絆が深まり、思い出が出来るのだなと改めて感じた。これからも、私は一人では絶対出来ないことこそ友達と一緒に壁を乗り越えて思い出をつくっていこうと思う。
講評 miri
特によくできているのが冒頭の部分です。今年こそ、という強い決意、友だちのアドバイスと応援、そして、いよいよスタート! 臨場感あふれる表現で走り出す前までの緊張が描かれ、それまでのことの回想がじょうずにそこにオーバーラップしています。みごとな手法です。
その他、すべての項目において、ふだんの勉強の成果がはっきりと示せました。一般化の主題もうわすべりではない、しっかりした意見になっています。
たいへんすばらしい1位の思い出ですね。友だち思いの彼女にまた会えるといいですね。
”合格おめでとう”
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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