低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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パーフェクトな人間なんていない ゆっぴ
「私の『長所』って何だろう?」
私はこの作文の課題を見て思わず考え込んでしまった。私は自分の短所は分かる。それは、怒りっぽいところと、弱音をはいてしまうところだ。怒りっぽいところは、父にからかわれるとすぐに怒ってしまうし、友達にいやなことを言われると、すぐに他の友達のところへ行ってしまう。そして弱音をはいてしまうところは、100メートル走で最後にならないかとか、この宿題は本当にこのようにしてしまっていいのだろうかとか、自信がないときだ。この二つの短所のせいで、自分が嫌いになってしまうときもある。ところが、長所は分からない。
私は自分の短所が分からないので、姉と母に聞いてみることにした。すると、姉は長所はがんばりやさんなところで、短所はすぐに困ったら人に助けを呼ぶところがいけないと教えてくれた。私の母は、長所はまじめにこつこつとするところで、短所は怒りっぽいことだと言って教えてくれた。私の母はやっぱり私のことをよく知っているのか、短所は思っていることと同じだった。姉はちょっと意外な答えが返ってきてびっくりした。そしてかんじんの長所の母と姉から返ってきた答えは、同じようなものだ。これで、少しすっきりしたような気がする。まるで、難しい問題がやっと解けたような感じだ。
私はよく、父や母に「このすぐに怒ってしまう性格を直しなさい!!」と言われる。確かにそうだと思うが、なかなか直すことができない。この性格は、一生直らないのだろうかと思ってしまう。しかし、母は、「お姉さんになったら、怒る性格きっと直るよ!」と言うのだ。でも、私はそうとは納得しない。なぜかと言うと、高校生くらいのお姉さんでも、すごく怒りっぽい人がいるからだ。だから、仕方ないいのではないかとも思う。
この作文を書いて、人間にとって長所や短所は、なくてはならないものだと思った。それは、長所だけあって、短所がない人なんてぜんぜん面白くないからだ! これからは、怒ることはやめたほうがいいかもしれないけど、別に、パーフェクトな人を目指さなくても、自分らしく生きていければいいと思った。
講評 inoko
ゆっぴさん、こんにちは。自分の長所を見つけるのは難しいですね。短所を考えると、次々に頭に浮かんでくるのに…。でも、ゆっぴさんが書いているように、短所のない人間なんてちっともおもしろくありません。他人から見れば、短所が魅力的に見えることだってありますからね。少しぐらい短所があったって、その短所が隠れてしまうようなすてきな長所があればいいのです。自分らしく生きなくちゃね。
☆ 長所短所について、よく考えて書けています。久しぶりの作文でしたが、とても肩の力が抜けて、自然な感じの作文が書けました。お母さんとお姉さんに聞いてスッキリしたというところがなかなかいいなと思いました。聞いた話の書き方も、ぐんとよくなりましたね。項目、字数ともにクリアできました。合格!
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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