創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
なんだい(難題)!?ユーモア 小海まこと
イギリス人は、『ユーモアのセンス』というものには特別のプライドを持っているし、また、それらについて敏感である。国民性の違いといってしまえばそれまでだが、日本では、ユーモア感覚は、それほどまでには高く評価されていないように感じる。
「うわーかわいい!」
ぼくはイギリスに行った時、丘の上にたくさんの子羊を見つけこう言ったのだが、イギリスの人は、
「うわー! おいしそう!」
というのだそうだ。それを聞いて
「残酷だなー」
とぼくが言うと
「日本人の方が残酷だと思うよ」
といわれた
「なぜ?」
と聞くと
「魚の活き造りは、とても残酷だ。あんなことはできないよ。」
と言われた。ぼくはこれを聞いて、
「国民性と、習慣の違いかな?」
と思った。
ぼくの叔父に、とてもおもしろい人がいる。叔父は(母の弟)ぼくの祖父のことを
「一口で、おじいちゃんの顔を表現すると、ハデで、ヒカエメだね。」
と言った。これは、『派手』ではなく『歯出』で、『控えめ』ではなく『奥目』を意味している。それを聞いて、そこに居合わせた親戚の人たちは、ぼくも含めて、まるで笑い薬を飲まされたように、笑い転げた。でもぼくは、そんな祖父の顔が大好きだ。
ぼくは、『ユーモア』とはむずかしいものだと思う。それが『ユーモア』と思うかどうかは、人それぞれが違うと思うからだ。ぼくは『ジョーク』と『ユーモア』の違いがよく分らない。どこがどう違うか、明らかにしたいと思っている。
人間にとって、『ユーモア』とは、人生の中の息抜きであり、ゆとりであるとぼくは思う。
ある本によれば、『ユーモア』とは、皮肉を感じ取れる能力と、バカらしさを感じ取れる能力とある程度の現実との接触、それから、一見意外に思えるかも知れないが、愛情が必須な構成要素であるとあったが、ぼくは、なるほどその通り! だと思う。叔父の祖父の顔についての表現は、これらの要素がすべて備わった、立派な『ユーモア』だったのだと分った。
ぼくも、叔父のように、周りの人たちを和ませる、『ユーモア』の達人になりたいと思う。
講評 hota
夏休みから新学期にかけても、忙しかったみたいですね。清書は、ちょっと遅れてしまったので、今月の印刷には間に合いませんでした。来月の分といっしょに、印刷しますね。
この回は、「体験実例」がよく書けていてよかったね。要約を短くした分、字数を増やすこともできていました。結びのところも、とてもいいね。
★秋からも、ますます忙しくなりそうだけれど、手ぎわよく作文もこなしていきましょう!!
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |