国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   無題   おたあ

私は二十年ほど前から、人間は自らを飼育し、家畜化ー自己家畜家していると述べ続けている。まず人間は、人間自身を飼育しているのではないか。人間自身がつくった社会システムに依存して暮らしている点からである。飼育動物はそれなりにフリーの動いてはいるものの、少し大きな目で見ると人工的につくった場の中でフリーなのにすぎない。人間は自らを自らで飼育し、馴化している。自己飼育、自己馴化である。人類学の教科書には、こうした説明が載せられているものがある。一般には、これは否定的で比喩的にしかとらえられない。動物が生きることは、まず生態学的、生物学的に食物をとることに尽きる。動物の生活のすべては、食物をとることが中心に営まれている。社会システムにせよ、食糧生産の仕組みもまた、人間がつくっているので、自己飼育・自己馴化である。比喩として言えば、現代の青年や子供は、座敷イヌとして類似している。自己家畜家が、特殊な条件下で自己ペット化に至ったものと言えよう。私たちは社会のルールにもとずいて生きていくものだ。
 (構成)第一の理由は、規則正しい生活をするのは正しいと思う。規則正しくいるといつも元気でいいと思う。たとえば、夏休みと学校生活を比べると、(題材)ぼくは、夏休みだといつも寝てばかりいて不規則になってしまう。けれど、学校生活では、ちゃんと勉強もし、規則正しく生活ができる。
 しかし、社会のルールを守らないと、生活がおかしくなる。みんなが学校の登校時間を守らなければ、学校が成り立たなくなってしまう。授業がうまく進まなくなる。安心して学校生活ができないと思う。
 社会のルールだけを守るのは良くないと思う。ある程度の自由は人間には必要と思う。自由があるこそ考えて生きるからだ。しかし
(表現)「人はその制服のとおりの人間になる」というように社会のルールにもとずいて生きると同じ人間になってしまう。だからある程度の自由は必要だと思う。(主題)

   講評   kira

 おたあくん、こんにちは。進級テストで、注文が多かったのですが、ばっちりこなせましたね。さすがです。ただ、800文字の目標に対して「要約」の部分が少し長いかなあ。(笑)200文字程度を目指して練習しよう。具体例の部分を豊かに書けるように、体験談や読書体験を増やして素材として蓄えようね。こうして、毎回まとめる意見文こそが、次の作品の素材になるから積み重ねが貴重です。
 「私たちは社会のルールにもとずいて生きていくものだ」と主題を提示しました。「是非(良い悪い)の主題」なので「生きていくのがよい」とするといいね。☆「もとずいて」→「もとづいて」
 規則正しい生活は窮屈ですが、たくさんのことを消化できます。もちろん量より質ですから、漠然と受け身になっていたのではいけないのですけれど。
 社会のルールでは「学校」を社会のモデルとしてとらえてみたのですね。いいアイデアです。このあとに、学校がそうであるように社会においても・・・と論をひろげておくといいね。
 最後が「自由の希求」になっちゃいましたね。やはり筆者の意見には賛成できなかったかな? 自由も必要だけれど、社会のルールも大切という意見のほうで締めくくろうね。


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