国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   「噴水は飲めない水で」を読んで   コムギコ

都市住民は、すべてが役に立つという環境に馴らされているから、目の前に突如として何の役にも立たないものが出現すると、それだけで文化的衝撃をうけ、深く困惑する。つまり、この困惑が新たな文化を創り出すのであり、噴水はそのためのものであろう。                               その点、日本人はまだ大丈夫である。噴水は、依然として「役に立たないもの」であり続けており、周辺に群がる人々も、依然として「どうしていいかわからない」まま、困惑している。噴水に、電気仕掛けの細工をしたり、照明で色をつけたりするのもよくない。見ているものを楽しませようと する工夫であろうが、あれも、噴水の真に噴水たるものを見えにくくさせる。噴水は、ただ水を噴き上げていればいいのである。だが噴水は気持ちをやわらげると思う。
 <<こうせい>>要約/感想文

僕の家には熱帯魚がいる。一見魚が数匹泳いでいるだけで何の役にもたっていないようにみえるが、なんとなく見ていると、いろいろなことが発見できたり、気持ちがやすまったりする。ただ飾ってあるだけのもので、役にたたないように見えるが、心を安らかにしたり、気持ちよくしたりする役目があるのではないかなと思う。
 学校には花壇がたくさんある。いろいろな草花が咲いているが、それは何のためなのかなと思う。だが何も咲いていないのと咲いているのでは雰囲気が違う。咲いていると気持ちも、さわやかになるが、やっぱり咲いていないとさびしいきもちがする。そう考えると役にたたないものでもあるといいなという気持ちがしてきて役にたつものしかないとつまらない気がしてきてしまうだろうなと思う。
 <<だいざい>>体験実例
役にたたないものとは、人間にとってたくさんあっても困るし、無ければつまらないと思う。なので人間に役に立たないものがたくさんあったら人間も暮らせなくなってしまうので役の立たないものと役にたつものの両方が同じくらいであればちょうどいいのだと思う。
 <<しゅだい>>一般化のしゅだい


   講評   muri

無駄なものが何もなくて、ちょっとさびしい感じのようすを「殺風景」と言いますね。「殺」なんて物騒な漢字を使っていますが、無駄なものを楽しむ心のゆとりがないと、何か大事なものが死んでしまっているような気持ちがするからかもしれません。

●体験実例:熱帯魚や花壇は、確かに何かの役にたっているという感じはしませんね。でも、そういう無駄が毎日の生活の隠れたエネルギーになっているのかもしれません。花壇の場所が体育倉庫になってしまったら、授業は便利になるかもしれませんが、そこを歩く楽しみは確実になくなりそうです。
●一般化の主題:「たくさんあっても困るし、無ければつまらない」という意見はすごくいいですね。「役にたたないもの」の本質を見事に表現していると思います。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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