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　　　噴水は飲めないに水で（感）　　　チェリー

　噴水は飲めない水である。浴びることのできない水である。言ってみれば、何の役にも立たないものだ。ただし夏の日照りが続き、恒例の水不足になると都市によっては噴水の水を停めてしまうところがある。噴水の水はただそこを循環しているだけである。だから、どんなに水不足の場合でも停める必要はない。停めたって水不足を補うことにはならないのだ。噴水はただ水を噴き上げていればいいのである。（要約）
　「うわぁ〜、アクセサリーってきれい！！」（書き出しの工夫）
　私はアクセサリーやジュエリーなどをたくさん持っていて、とても好きである。身につけるのも好きだが、私は見ているだけでさわやかな気持ちになれる。しかし、アクセサリーは噴水のように「役に立たないもの」である。地震や火災の時に持っていく物の中に、食料や衣類など入っている。しかし、「ジュエリーを持っていってください」などという紙や放送は聞いたことがないだろうか。私もそして、この作文を読んでいる人も誰もいないだろう。確かに、災害がない時はアクセサリーのことなどを考えないかもしれない。ふだんの生活をしている時は必要である。私にとってアクセサリーはまるで中毒のようだ。（たとえ）もちろん心をいい気持ちにしてくれる。でも、ジュエリーは私の「よく」から生まれたのである。（笑）（ユーモア表現）（体験実例）
　私は最近気がついたことだが、よくカレンダーにきれいな写真が一緒についているのを見たことがあるだろう。私もそんなカレンダーを持っている。よく考えてみると、その写真は曜日や月に関係があるわけでもない。つまり、これは「役に立たないもの」なのだ。でも、私は写真のついていないカレンダーは全然見る気にもならない。だから、私にとっては必要でないようで必要なのだ。私はこういうものもいかすのは良いと思う。
　人間にとって「役に立たないもの」は大切である。なぜなら、「役に立たないもの」があることで人間には「余裕」というものができるからである。もしかしたらそれらによって、人に親切にできるかもしれない。そのようなものがあるからこそ、人間はうまく生きていけるのではないだろうか。私もそんなことを書きながら、いらないものをポイポイ捨てているのである。（笑）（ユーモア表現）（一般化の主題）
「これもいらないから、捨てよ〜。」（書き出しの結び）

　　　講評　　　unagi

　＜１＞ きちんと要約がつけられました。

　＜２＞ 趣味のアクセサリーを体験実例として挙げることができました。役に立たない根拠として災害時に言及しているところがよいと思います。「中毒」というたとえは奥が深いです。また、物欲をユーモアにからめてさらりと語るところが上手いです。「作文」の部分もユーモラスです。
　＜３＞ 実例②としてカレンダーを挙げました。身近なものの中から好例を見出しています。
　　　　　　　　　　　　　
　＜４＞ 一般化の主題が書けました。「余裕」や「親切心」といった理由もしっかりと書き加えています。そして結びのユーモア「ポイポイ捨てて・・・。」とセリフで、「なかなか無駄が取り入れられない現実」を上手く表わしていますね。