国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   「ぼくのアイデンティティ」   ジョニー

 じぶんがだれかということがよくわからなくなるとき、じぶんのなかにほんとうにじぶんだけのもの、独自のものがあるのかどうか確信がもてなくなるとき、ぼくらはじぶんになじみのないもの、異質なもの、それにちょっとでも接触することをすごく怖がる。ぼくらはじぶんをだれかある他人にとって意味のある存在として確認できてはじめて、じぶんの存在を実感できる。要するにじぶんの存在が他者にとってわずかでも意味があること、そのことを感じられるかぎり、ひとはじぶんを見失わないでいられる。「自分は〜でない」という否定的な形でアイデンティティを確立するよりも他者との関係からアイデンティティを確立するほうが良いと思う。
 他人との関係の中でアイデンティティを確立させようとすると自分に自信がつくからである。僕の場合、テストで良い点をとった時、親や友達に認められると自信がつき、次回はもっと良い点をとってやろうとやる気が出てくる。水泳部でも、タイムを縮めた時に部員に認められたり、お互いに競い合ったりするので部活での自分の存在価値を認めることができる。
 また、第二の理由としては、他者との関係の中でアイデンティティを確立させようとすると自分が成長できるからである。友人たちとつきあっていく中で、自分の良い点、悪い点を見出しそれを直すことで、成長できると思うからだ。僕は友人とつきあっていて、皆から「癒やし系」といわれるので、きっと、それが僕の長所でもあるような気がする。「癒やし」が僕のアイデンティティである。しかし、のんびりしているという点が長所の反面、自分には人よりも積極性が乏しいと思うので、もっと積極的な人間になりたいと思う。
 確かに、否定的な形でアイデンティティを確立するほうが、簡単である。しかし、「短所をなくす一番良い方法は、今ある長所を伸ばすことである。」という名言があるように、他者との関係の中でアイデンティティを確立していくほうが前向きで自分の良いところをさらに伸ばしていくことができると思う。
 

   講評   inoko

 ジョニー君、こんにちは。
自分は、一体どういう存在であるか。周囲からどのように思われているか。それを自分自身で認識しているのは、とても大切なことです。どんなときでも、自分自身を見失わずにいることが、自分を向上させる上でも必要ですね。
☆ よく使われるアイデンティティという言葉。日本語にして考えてみると、少しわかりにくいですね。短所にばかりこだわってると、本当の自分の良さがわからなくなってしまいます。多少の短所があったとしても、それを上回るぐらいの魅力的な長所があれば、周囲にも認められることになるでしょう。


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