国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   世界中、どこに行っても(感)   ベッキー

 日本人は、日本文化を微分化した小さなカプセルの中に入って、そこではじめて、安心するのである。しかし、おそらくひとつ問題として残るのは、その皮膜の強度の問題であろう。いったいどんな家で、この人たちは暮らしているのだろうそういう好奇心が西洋人の心の中に芽生えるのである。
 私はこの長文を読んで長文の言いたいところは、日本と外国では文化的カプセルの固さやがんじょうさだと思った。アメリカ人などはすぐにカプセルのカラをわって入ってくるけれど、日本人のカプセルは固いのですぐにはわれない。日本には一人旅をする人がとても少ない。なぜかというと、日本人は日本の人がいないとほとんどの人が一人旅をすることがない。日本人は団体で無いと面白くない人がたくさんいる。母は、家に閉じこもっているとカプセルの中に閉じこもっているのと同じで出会いもなければ何も無いといっていた。人間は出会いが必要だ。色々な人に会って成長していく。
 それに日本人は外国へ行ってもただ遊びたいだけでその外国の環境はどうでもいいのだ。珍しい物があれば写真を撮り、ただ遊ぶだけ。けれどアメリカ人は自分たちと違う環境に旅行するのは、この人たちはどんなところでどんな風に暮らしているのかが知りたくてやってくる。どの外国に行っても必ずどこかには日本人がいる。日本人は少しの騒ぎですぐやじ馬になる。それも誰かと一緒で無いとできない。だからすぐにカプセルの中に閉じこもってしまうのだ。まるで恥ずかしがっているようだ。人間にとって出会いとは成長することだ。だから大切だと思った。日本人も殻が柔らかくなればいいと思った。

   講評   nara

 目標字数にもう一息だったね。要約が3文チェック問題と同じ文になっているけれど、もう少し長くしてもいいかな。この長文は、具体例と一般化した意見がはっきり分けやすいので、まずは、具体例を削ってみるといい。そして残った部分の中で、特に重要だと思うところをチェックして、200字程度の要約を目指してごらん。
 お母さんが言ってくれた「家に閉じこもっている」という説明は、わかりやすいね。日本人は、家の外に出ないし、人が訪ねてくるのもあまり好まないのかもしれない。そうなると、確かに出会いがない。他の人と話したり行動したりすることで、「あ、私と違うなぁ。」とか「ここは同じだね。」という発見ができる。この発見が、ベッキーちゃんの言う「出会いとは成長だ」という意見につながっていくのだね。ここはよくまとめてある。
 もちろん、自分の文化的カプセルのよさもあるはずだね。ベッキーちゃんも、家は居心地がいいでしょ。安心感もあるだろう。文化的カプセルのいいところについても、考えてみるといい。文化的カプセルを飛び出しても、そのカプセルがなくなるわけではない・戻ることももちろんできると考えることもできそうだよ。だから恥ずかしがらずに、外に出てみよう、ということね。外に出ることで、文化的カプセルのよいところが見えてくることもあるだろう。宿泊学習をすると楽しいけれど、家に帰るとほっとする、そんな感じかな。これを文化カプセルと重ねてみるといいかな。その上で、「日本人はもっと……」と最終の結論につなげていくと、字数ももっと増えそうね。

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