低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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スーパーマリオ“MARIOになろう(若者版)” アチャモ
自分で判断し決断し行動する。この三つの約束は学校の約束などとして使われている。小学生のときから守っている約束なので皆さん簡単だと思っているはず。だけど、本当はあたりまえのように見えてとても難しいのだ。若者が特に苦手だ。いつも周りの人に指示され、自分の意見を聞かれても周りのみんなと同じことを言う。自分で判断していると思うが周りの人から見るとまねをしているだけで「マネするな」と言いたくなる人もいるはず。
あなたは若い、だから若者。でもあなたはあまり若くない、だけど若者。あなたは幼い、もちろん若者。若い人、あまり若くない人、幼い人、そしてまだ生まれていない人も若者。この人たちはなぜ若者かというと三つの力を持っていないからだ。一つ目は判断力。ゲームの画面に「買いますか?」、「仲間になりますか?」などと問いがよく出る。「はい」か「いいえ」であなたはすばやく答えるが、現実ではあなたはそんなすばやく行動できない。恥ずかしいやわからないと言って、その問題をすばやく流してしまったり、「また今度すればいいか」と後回しにしてしまったりとすばやく行動できるのはきっとゲームの中だけのはずだ。判断力があれば、たとえ間違えていても、自分オリジナルの意見で行動できる。行動しない方が役立たずで、逆に相手を困らせてしまい、自分が恥ずかしい思いをする。
二つ目と三つ目は決断力と判断力。これは誰でもできるはずだが、意外と難しい。決断力はゲームで言えば「OKボタン」、行動力は「操作スティック」、「3Dスティック」とも言う。この頃の若者は地球に住むマリオなのだ。自分の事は自分で操作しているはずなのに、若者は操られているのだ。人の言う通りに判断し、行動し、間違えても気にしないというようにゲームの世界に入り込んでいるのだ。自分が自分のマリオを操縦できたらいいのだが、友達や仲間に操縦されるのはダメ、親もダメ。自分が心からやりたいことをしてないからだ。やはり自分は自分で操作するものだ。
でも自分の意見だけでなく、周りのことも考えなければいけない、聞かなければいけない。例えばクラス会議で文化祭のテーマを決めるとき、自分のクラスはお化け屋敷が良いと言い、他人の意見も聞かずに自分の意見しか聞こうとしなかったら、いつまでもクラスの意見はまとまらない。相手からも嫌われてしまって、ほったらかしになってしまう。だから周りのことも考え、聞く耳を持たなければいけないのだ。
自分の意見を大切にするのも、相手の意見に耳を貸すのもどちらも大切だが、一番大切なのはやはりやりとげることだ。自分の決めたことも周りの決めたことも、結局は自分が成し遂げないといけないものなのだ。意見だけを言って逃げるのは最も恥ずかしいこと。目標は達成しなければいけないのだ。
私がゲームを作れることができるなら、CMで宣伝している大きくなったり小さくなったりする「スーパーマリオ」ではなく、もっとすごいゲームを作りたい。人間がゲームの中に吸い込まれて、誰かに操縦される、今の若者に似ている「スーパーマリオ“MARIOになろう(若者版)”」を作ってみたい。
講評 inoko
アチャモさん、こんにちは。今月もアチャモさんらしい視点で、意見を展開することができました。今回は、高得点が出ましたね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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