創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   自立と助け合い   青藍

 人に流されず、個人が独立しているというヨーロッパの文化は、自分の意見を尊重することができて良いと思う。
人に合わせて行動するとその場は楽に過ごせるが、後になって後悔することがあるからだ。
たとえば、中学校に入学したら自分が入る部活動を選ばなければいけない。小学校で卓球部に入っていた人のほとんどが中学でも卓球部に入ったが、一人だけ吹奏楽部に入った友達がいる。自分ひとりだけが今までのグループを離れ、新たな友達の輪に入るというのはとても勇気がいることであり、不安も大きかったと思う。しかし、自分が心からやりたいと思うことに挑戦した彼女は、吹奏楽部で成功し、毎日を生き生きと過ごしている。
 しかし、個人が独立せずお互いが支え合って生きていくという日本の文化は、あたたかみがあって良いと思う。
学校生活では、ほとんどがグループやペアの行動だ。給食を食べるときも、掃除をするときも、何か調べて発表するときも友達と協力して行うことがほとんどである。そのぶん人に流されやすいが、誰かが困っていたら助けてあげるし、逆に私が困っているときは助けてくれる友達がいる。
二年生になってクラス替えがあり、前のクラスで仲が良かった友達や部活の友達とほとんど離れてしまった。一人だけで行動することもあり、「誰かがいっしょにいてくれる、というのは幸せなんだなぁ。」と実感する。そんな私を心配して、休み時間にほかのクラスから遊びに来てくれる友達もいて、誰かが支えてくれる、という目に見えない力の大きさ、あたたかさを感じる。
 結局、個人が独立するヨーロッパの文化とお互いが支え合うという日本の文化のどちらが良いか、悪いかということではない。「できあがった規則をなんとか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規制を変えていくことが、真に規制を生かす道である。」という名言があるように、両方の良い部分を自分なりに取り入れ、変化させて、理想の形である「個人の自立と相互の助け合い」に少しずつ近づけていくことが大切である。

   講評   hamura

 毎回本文に即して身近な例を挙げられるのが、すばらしいです。青藍さんはいつもできているので当たり前のことのように思うかも知れませんが、これは同学年では、なかなかできないことです。自分の回りのことを外面的にも、また自分の内面でもよくとらえているからでしょう。クラス替えのことを入れる部分は、起承転結の「転」のような効果があります。「個人の独立の例」「支え合う例」に続き、その両方をふまえた新たな展開の部部です。こういう進め方が自然にできているのなら、本当に文章の流れをつくるのが上手ですね。「その場は楽に過ごせるが・・」「目に見えない力の大きさ、暖かさ」と言ったような、「自作名言」も光っています。物事や考えを的確に判断して表現する力もあります。よくできました。
 新学期からの項目では字数が増え「昔話の実例」が始まります。昔話でなく社会的な実例でもよいですが、単純な昔話を、色々な切り口で応用する練習です。「身近な例」から「社会性のある例」に進みます。教材の解説などを読んでおいて下さい。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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