国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   犬のことを考えて.....   オカピー

イギリス人は、犬の躾けがよい。日本の犬は躾けができていない。イギリスでは、神様が人間を作り、人間のために犬やほかの生き物を作った。だから、人間はえらい。ところが日本では、神様も犬もみんな友達。日本の南極観測体が犬を南極に残していった時、ヨーロッパの人々はこういった。「注射で安楽死させなくちゃかわいそうだ。」でも、日本人には、そういうことはできなかった。日本人にとってどちらがえらいとかはないのだ。(要約)
 これと似た話がある。私が、外国に住んでいた時のことだ。私は、マンションに住んでいた。そのマンションは、犬を飼うことが許可されていた。ある日エレベーターに乗って、自分の階に向かっていると犬が乗ってきた。その犬は、「ワン」とも「あんあん」とも言わない。もし、エレベーターに乗ってきたのが日本人の犬だとしたら、「ワン」や「あんあん」と、いうばかりかこちらに向かって飛び跳ねたりすることだろう。なにしろ、道ですれ違うだけでもはしゃぐのだから。(体験実例)
 もう一つ似た話がある。兄が絵を習っていたときのことだ。その先生はチャウチャウ犬を飼っていた。その犬はまるでデパートのショーウィンドウに飾られているぬいぐるみのように(たとえ)まるまるとしていて皆の人気者だった。ある日のこと兄が先生の家に行くと、いつも寝そべっているところにチャウチャウ犬がいない。辺りを見回してもどこにもみあたらない。不思議に思い、どうしたのか聞いて見ると、「年を取っていたので、病院に連れて行って、注射を打ってもらったんだよ。」といつもと同じ様子で言われた。これは、まさに「安楽死」ということだろう。その時は「なんとひどいことを・・・」と、思ったが、この話を読み、日本人ではあるが海外暮らしが長く、その国に永住することを決めていた先生にとってはとても自然な行為だったことが想像できた。(体験実例)
 ヨーロッパ人と日本人はペットに対する考え方が違うということが分かった。(わかったこと)ヨーロッパ人は、犬を自分の所有物と考え、自分が良しとすれば安楽死させるが、日本人はどんな状況でも最後まで生かすことを選ぶ。私は、日本人の考え方の方がいいと思う。なぜなら人間は少しでも長く生きよう、生きたいと願う。私は、犬だって人間と同じ様にそう思っているのだと思う。生き物として願いが等しいとしたならば、その命を人間の考えで奪うというのはとても残酷なことなのではないのだろうか。

   講評   kei

 犬は、まるで人間のように人の心を読んで、かたわらに寄り添てくれる。だからこそ、家族同然、いや家族の一員として、いつまでも一緒に生きていたいと思う気持ち、よくわかりますね。
●要約/簡潔に書けました。これだけ読んでも、作者の言わんとしていることが、伝わりますね。
●いつも作文を読んで思うのですが!オカピーさんは、海外で貴重な体験をたくさんしてきましたね。お父さんとお母さんに、感謝しましょう!
●体験実例1/しつけがしっかりなされている、外国人の生活がよくわかります。
●体験実例2/先生のチャウチャウ、たいていの日本人は「かわいそう」と思うのかもしれませんね。先生の思いはどんなだったでしょう?想像して、書いてみると、さらに奥が深くなる様な気がします。
●結び/オカピーさんの意見を、はっきり述べられました。犬以外の生き物についても、「安楽死」似ついて」考察してみても、また、異なる見方ができるかもしれません。たとえば、犬とカブトムシを比べてみる。どうちがいますか?





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