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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   不必要でも必要   山大

 都心住民は、全てが役に立つという環境に馴らされている。そのため、目の前に突如として何の役にも立たないものが出現すると、それだけで、文化的困惑を受け、あれ、おかしいな? とか思って深く困惑する。つまり、この困惑が新たな文化を創り出すのである。
 この例でふさわしいのは噴水である。言ってみれば、噴水なんて、何の役にも立たないただの水である。しかし、噴水は停める必要はないと思う。噴水とは、「新たな文化を創り出す」ためのものだからである。僕が考えると、家の中であるもので、「生きるためには必要ないが豊かな生活をするために必要なもの」なのは、飾ってある絵、写真、音楽、花、本、ゲーム……。数え出すときりがなくなるが、代表的なのはこの5つが挙げられる。もし、これらのものが無いと、何かちょっと慣れない感じだ。すっきりしないというか、面白くない感じで、あっても意味は無いが、無ければ面白くない、イコール噴水と同じなのである。絵も無いなんて、まるで、何も無い家のようだ。
 よく、ビンのふた(王冠)を集めている人がいる。王冠も、集めてこうするああするというのは無いが、何か集めたくなる。多分、きれいだからなのであろう。別にお腹いっぱいにはならない。では何がいっぱいになるのか。それは心だ。心がいっぱいになるもの。服もそうだ。昔の服は、今と違って、安っぽいイメージがある。しかし、今みたいな服でも昔みたいな服でも服は服。今、昔の服を着て町中を歩くのは変だけど、服に変わりはない。でも、時代が変わるにつれて服も変わるから、今似あった服を着ないと変。ここで、「服は世につれ世は服につれ」ということわざを作ってみた。
 僕は、「あっても意味は無く、さらに心もいっぱいにならない」もので、一番やめてほしいのは、「戦争」だ。写真、絵などは見てて面白いものとかもあるが、戦争はやってても何にも楽しくないし、何の得も無い。人を殺し、仲間が殺され、自分も殺され、何が楽しいのか。正反対に、犬や猫など、ペットというのは、生きていくためには必要でないが、見ていて癒される、大切な存在である。僕の場合、例えば突然、「サッカーは禁止!! 犬も飼ってはだめ!!」
と言われたら、僕の生活はつまらなくて、ただ食べてただ寝るだけになってしまう。「生きていくために不必要であっても、豊かな生活をするために必要なもの」とは人間にとって、使わないからこそ価値のあるものである。だから、僕は飼っている犬を大切にしたい。

   講評   nara

 3週目よりも2週目の方がわかりにくいという人が多かった中で、山大君はこの長文をよく理解できていたようだね。10月から課題が少し変わるよ。キーワードを確認しておいてね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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