創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
1番になったこと タコ
「おはよう!」と飛び起きた。(あれ、ぼくしか起きてなかった。)やった!一人だけだ。と思った。
「じゃ、ふとんたたもう。」
これは学校の宿泊総合学習の時のことである。ふとんもたたんでしまい、あとは朝食をまつばかりである。
「起きろー!」と飛び込んできた先生は目をまるくした。
「タコくん早いね〜。まだ他の人ねてるよ。」
なんかうれしかった。いつもぼくはお母さんになんどもけとばされてやっとぎりぎり起きるのに泊まりにくるとだんぜん早い。楽しみがあるといつもとちがう力がわいてくる。
ぼくは学校のテストで満点をとったときのことだ。そのときはぼくの他に3人満点のひとがいた。
「おい、お前何点だった?」と聞かれると、「お前から言よ。」と言って言い出した方から自分の点数を言うことが、ぼくのクラスでは普通になっている。(たいてい言い出す人は自信が有る場合が多い。)
「タコ!」と先生からぼくの答案が返ってきた。
「おい。何点なんだよ。」とある人がまるで待ってましたとばかり聞いてきた。(この人は自分がいい点をとると必ずぼくに真っ先に点を聞きに来る。「おれ満点だぞ。」(そうだと思った。)
「おれも。」と言いながら、ふと思った。いっしょに満点をとるときもあれば、ぼくだけだったり違う人だけだったりといろいろある。自分だけ満点をとるとなんだか特別の気持ちになる。世の中には自分だけというときがよくあると思った。受験だって自分だけ合格するかもしれないし、自分だけ落ちるかもしれない。自分だけというのがいい時もあればそうでないときもある。ぼくはみんな同じという方が平和になってくれるのではないかと思う。そういう気持ちがあれば戦争なんてしないんじゃないかと思う。
講評 inoa
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