国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   社会問題とコミニケーション   えにほ

ビートたけしが云う通り、「地球のため」と云う環境問題を意識し発する言葉には多くの欺瞞を含む。ブラジルのリオで1989年に開催された地球サミット以来、[継続可能な開発]と云うテーマで企業、政府、市民社会、全部ひっくるめて環境問題を考えるようになった。「継続可能な開発」なんて一体開発を中心に考えているのか、環境保護を重視するのか、一見相反する自然、社会現象を巧く一つに言いまとめてしまうコンセプト。この曖昧なテーマは各問題事項によって、どっちにでも都合良く使える言い回しとなった。多くの非政府団体も参加が奨励され、世界的な会議では、始めての一般の市民社会からの声をも協調し、大きなお祭りとなり前進的な試みには見えた。その言い回しの曖昧性が世界のいろんな団体、個人の参加を可能にした事は一理あるだろう。しかし、今考えると、その曖昧性は後に来る金融資本主義の枠組みを先取りして、「世界は一つ」の地球環境を謳っていた様に思う。リオの地球サミット以来、開発国と後進国との環境に関する考えの違いが大きく分かれている。地球環境に関する考え方は、政治,経済力の弱い後進国と日本を含み経済力と金融、投資力のある開発国との間には公平な関係は存在しない。開発国の人達が「環境」と云うだけで、すでにコンクリートに囲まれた、車にのってモールに袋に入った野菜を買うライフスタイルが前提となる。生まれて以来戦争の中で生き、地雷で足や手を無くしたアフリカの子供達の環境はどうなのだろうか? 昔から大規模な世界各国の参加が期待されるものはお祭りムードになりやすく、マスコミも、一般の市民もそのように肯定的に受け止める。しかし、オリンピックにしろ、環境サミットにせよ、多くの矛盾を抱えている場合が多い。世界が小さくなっただけ、これから、社会問題の複雑さ、安易の解決法に飛びつかない、一見前向きの解決法の裏に隠れる矛盾した問題などを冷静に話合える手段が必要だ。


   講評   unagi

 <1> 先進国主導の欺瞞に満ちた昨今の環境問題を解説するとともに、予測問題の主題を挙げています。「経済大国の押しつけによって起こる矛盾をいかに解決するかが課題。」

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