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　　　初！リレーの選手　　　えめほ

九月三十日に、運動会がありました。その時私は、初めてリレーの選手になりました。
　九月の初めごろ・・・
「いまから、五十メートル走のタイムを計りまーす。」
「はーい！」
走る前に私は、イメージしながら走ろうと思いました。で、チーターに追いかけられていると思うことにしました。でも、
「九・二」
「おそっっ！」
と言うわけで、リレ選(リレーの選手の略)にはなれないや・・・。と、おもっていました。が！最後に
「ＯＯさん、ＯＯさん、ＯＯさん、ＯＯＯさん、ＯＯさんは、残ってください。」
と、言われました。なんだ？と思っていたら、
「リレーの選手を決めます。」
「え？」
思わず周りをみました。早い人ばっかり！勝てるはずがない・・・。でも、ここで勝てれば、念願のリレ選になれる・・！と思うと、がんばるぞ。と思う気持ちが強くなりました。
「よーいどん！」
「リレーの選手は、〇〇さんと、〇〇さんと、〇〇さんと、浜口さんです。」
ワォ！予想外だ〜！
　今日が、九月三十日です。いよいよ本番です！
「よーいどん！！」
「がんばれ！がんばれ！」
始まった瞬間に応援合戦！私も負けずに応援します！！！
「がんばれ！がんばれ！白！がんばれ！がんばれ！ハァハァ・・・ゼェゼェ・・・・・」
「がんばれ！がんばれ！が・・・んばれ・・！ゼェ・・が・・・ん・・ばぁれぇ！！！」
いろいろ応援していると、もう私の番になりました。
「はい！」
バトンが渡されました。私はすぐに、全速力で、走ります！でも、後ろからは、足音が聞こえます。さあ大変！ぬかされては・・・こまる！なので、最後の数メートルはいっきにとばしました。私の番が終わりました。見てみると白が勝っています。
「がんばれ！がんばれ！シ〜ロ！」
また、応援が始まります。いよいよ最後のアンカーです。一位になれ！と願いながら狂ったように、
「がぁんばぁれぇ！」
と叫びました。すると順位は、白、青、赤、黄になりました。私は白だったので、勝ったのが、まるで夢のようでした。信じられませんでした。
　最終的には白が負けてしまいましたが、自分では力の限りにがんばったので、思い出に残った気がします。


　

　　　講評　　　yoo

　ホワイト・タイガーちゃん、こんにちは。リレーは運動会の中でとても盛り上がる競技だね。選手に選ばれて、ホワイト・タイガーちゃんの組が一位だったときの感動の気持ちがびんびん伝わったよ。思い出に残る楽しい運動会の様子を上手に表せました。たいへんよくできました。(^o^)/

＜構成＞
　●題名の工夫……「リレーの選手」の前に付けた「初！」の部分に、初めて選手に選ばれたうれしさが込められています。とても上手に題名の工夫ができました。
＜題材＞
　◎体験実例……選手に選ばれたときの様子と運動会での本番の様子を、すごくリアルに表現できました。まるでその場にいるような気になって、読んでいるこちらもどきどきしました。（笑）応援合戦の「がんばれ！　がんばれ！」も、気持ちがよく表れていてよかったです。
＜表現＞
　●いろいろな言った……[「がぁんばぁれぇ！」と叫びました。]という「いろいろな言った」が使えたね。新しい項目だったけれど、とてもうまく表せました。
　●たとえ……勝ったときの気持ちを「まるで夢のようだった」とたとえることができました。本当にずごくうれしかったのが、よくわかったよ。
＜主題＞
　●自分だけが思ったこと……全体を通してホワイト・タイガーちゃんの気持ちを、たっぷり教えてくれました。白組が一位でゴールしたときのクライマックスの盛り上げ方が、すごく上手です！　うれしくて楽しい運動会になってよかったね。