創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   けんかへの意見   タラちゃん

 最近はよく母とけんかする。まあ、原因を作っているのが自分だというときが多いが、最近はこういうのがほとんどである。父と話しているときに、いきなり「それはちがうよ」とか、「それは間違っている」などと首をつっこんできて、それに対し、僕がうるさいや関係ないだろと言うから、そこからけんかが始まる・・・というのが最近特に多いことである。まあ妹や父とも少しやるがそんなにヒートアップはしない(笑)。母とばかりけんかする。ところで、けんかは僕にとっては良いものであると思う。
 けんかが、良いことである第一の理由として、自分をかえりみることができるからである。例えば、再び母との話。例えば僕のタンスが開いていた場合。母は「ちゃんと閉めなさい」と言う。が、僕は「あとでちゃんとやる」といってごまかす。そこで戦闘開始だ(笑)。戦闘中の内容は省略だが、戦闘が終了し、あとあとになってみると、「ァ、確かにちゃんと閉めておけば、他の人に迷惑がかからないな」と考えられた。その他にもお菓子の食べかすが少しだけ入っているパッケージ(袋)を早く捨てるという件においても、ちゃんと早く捨てれば虫がよってこない・・・などと自分がやった過ちをかえりみて反省することができるのである。
 第二の理由として、絆を深めることができるからである。これはよく世間に広まっているようなことだ。まあ、僕は友だちとけんかすることはあまり好まないのでけんかなんかほとんどしないが、例を使って解説(?)する。例えばA君とB君がある出来事をきっかけにけんかを始めた。そしてそこでついに対立してしまった。後日A君がB君にけんかのことで謝りに行った。すると、Bくんも「しょうがないなあ〜(笑)」というかんじで再び関係を深め、絆を強くした。けんかは友だちとの絆を深める特殊な能力を持っているんだなあとしみじみ(笑)この文を書いてみて感じた。
 だからといっていつもけんかは良いなんては言えない。第二の理由が失敗すると仲はもうしばらく直らないことがあるからだ。それはけんかを終えたときにお互いに被害が大きいものでもある。それではいけないのだが、実際にけんかをやって自分のやったことをかえりみて反省することができる。なのでけんかは良いものだと言えると思う。
 問題とは、そこにあるものではなく、自分が作るものである。けんかの原因を作ってしまうときもある。だがその時はお互いに許し合うというのが一番の解決方法である。

   講評   hira

   家族に一言いわれると大人になっても「だって」と言い返してしまいますが(笑)、振り返ると「やっぱりそうだよなあ」と思うことが多いですね。また、「きちんとする」という価値観一つとっても微妙に個人によって度合いが異なるものです。先生はこの前久しぶりにいらないものを処分してスッキリした家を手に入れたのですが、その日ある知人の家に行ってみたら、我が家の三分の一ぐらいしかものがなくスッキリしていました(笑)。きっと、彼女が我が家に来たら「スッキリ?」と思うでしょう。だからといって相手との価値観の違いなので「ちょっともの多すぎない」と言わないのが大人の付き合いなのかも知れません。タラちゃんは学校では相手を認め大人の付き合いを心がけているのでしょうね。しかし、家族はそうはいきませんね。その意味では、自分を隠さず出せて、文句も言われて怒ってみたり、反省もしたり、自己主張もしたりと、他者理解、自己表現のトレーニングの場なのでしょうね。
■第一段落
自分の実例が具体的に書けていて、読み手を引きつけます。
■第二段落
自分自身を省みる、謙虚なタラちゃんらしい意見が書けました。
■第三段落
友人はもちろん家族でも同じ事だろうね。ケンカというのは自分と相手の価値観の違いを気づかせてくれて、自分を知り、相手を理解するチャンスだよね。タラちゃんもここぞと言うときには自分を表明して絆を深めても良いですね。 
■第四段落
けんかの良くない面も詳しく説明できていて良いです。自己反省の部分に加えて「絆」にも触れると良いでしょう。導入がよく書けているので、今後家族の中でどうしようと考えたかに触れると更に印象的な結びが書けそうです。


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