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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   グローバル化と市民社会の役目   えにほ

          「自由」と云う概念は余りにも複雑すぎて語りにくい。もう一度19、20世紀を代表する政治哲学、思想家を紐解きたい衝動にかられるが、そんな時間も無い。身近な例から始めると、小学校の低学年の時、「自由時間」と云うので、なんでもしても良いと受け取り、友達とのお喋りにいそしめるのかと思いきや、自分で勉強しろと云うので「なんだ」とがっかりするのを思い出す。大学の司書として働き学校側に座る現在、多くの大学生が自由な題材で研究しリポートを提出しろと云う宿題に悩みいろいろ思考錯誤している現場に直面する。そんな事を考えても、絶対的な自由など想像が着かない。何か超えるものがあり、自分で前に進む手段としての自由を皆育んでいく物だと考える。そして,社会、歴史的な現象として[自由]と云う概念を語る場合、「自由と平等」は近代国家建設に無くてはならないスローガンであった。そして、金融資本先攻のグローバル化された世界の経済システムの中、日本もカナダも戦後以来構築された[平等]を重んじた福祉政策の限界とその対応が政治の焦点になっている。日本は新安倍政権の発足で、個人責任に乗っ取って、この点は加速しそうである。カナダは辛うじて国民医療保険サービスを維持しているが、そのサービスの質と会計の仕方には問題が山済みされた状態である。実質的には、グローバル化が進むと,自国だけを考慮した経済政策は、国の債務上長続きしない。 従来の福祉政策が機能しなくなると、グローバル化の恩恵を受けられない層の人達も増える事になる。そして今まで以上に 貧富の差が生じるのは時間の問題だ。

          第一の対策は、これからのビジネス、起業家の思考変換である。ビジネスである以上、利益を出さないと成り立たない。しかし、ビジネスをする上で何か福祉や市民社会に還元される物を多く取り入れることが必要とされる。ただ便利なサービス、商品、そして、雇用を増やすと云う表面的な物だけでは無く、どれだけ市民社会に貢献しているかと云う尺度が必要だ。得に貧富の差の削減に対応する事も起業家に課せられた役目となる。

          第二の対策は、貧富の差に厳しく問題を提示する市民社会の目と感覚である。既に日本,北米でも環境問題で活動、啓蒙運動をしている団体、個人は多い。世界的な貧富の差と環境問題は密接な関係にあると云う事もよく知られている。そんな市民レベルでの活発な情報、政治活動が必要となる。特に時にはビジネス界に厳しく(特に社会的責任のある投資の観点から)、時には協力しながらの政治活動が期待される。

         確かに、これは時間のかかるプロセスである。実際、貧富の差は富の配分にメスを入れないと解決しないであろう。新しい、より公平な富の配分を思考錯誤する上でも,斬新で市民社会の問題の解決に関連したビジネスの 考え方と活発な市民レベルでの情報、政治活動が重要な役目を果たすと考

   講評   unagi

 <1>「自由」をめぐる社会背景の説明と予測問題の主題「福祉の破綻・広がる格差」。

 <2>対策①「ビジネスのあり方に変化を」:危惧される福祉の今後の解決策として、企業がその役目を担うべきであると説いています。問題を深刻化するものの一因としてグローバル化が前段落に挙げられていることにもリンクしており、説得力があると思います。
 <3>対策②「市民の自覚」:市民の意識、行動を②としています。「監視と協力」の両方を対策に挙げることで、現実味のある意見となっています。

 <4>文章の途中で終わっています。続きは後からゆっくりどうぞ。

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