創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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秋と冬 本因坊
キリキリキリキリ。虫の声が聞こえる。もう秋になった。弟は、夜の十時=二十一時にはほとんどの場合、寝てしまう。弟が寝るととても良く分かる。キリキリキリキリ。夏の間は聞こえなかった虫たちの声が良く聞こえる。
駅の近くでも、木に着いている葉の色が黄色く、赤く、茶色く、色ずいている。(です ます)
家にある糸瓜(ヘチマ)も、夏の間は葉も青々として、実がなっていたが、今ではもう、元の方からだんだん黄色く、茶色くなってきている。他にも、いろいろな面で、秋が感じられる事が分かる。風が冷たくなり、日が差す時間も短くなった。秋が感じられる事とは、冬が近づいて来た事。冬になると、駅の近く、いや、街路樹の葉がいっせいに落ちていき、後には枯れたような枝が残るだけである。葉が黄色く茶色くなり、そして落ちてゆく。(動作の結び)
弟もぐっすり眠った十時二十分頃。トントントントン。母が階段を上がってくる音がする。寝に来たのかと思ったが違い、隣の部屋にある洗濯物を取りに来たのであった。また母がトントントントン、と階段を下りてゆく。キリキリキリキリという虫の声が小さく聞こえる。トントントントン、キリキリキリキリ、トントントントン、キリキリキリキリ。
街路樹にある様々な色の葉、葉、葉。それらが黄色くなると、まるで、バナナのようだ。(まるで みたい よう )
僕は以前、こんな話を聞いた事がある。木には、大きく分けると二種類の種類がある。広葉樹林と針葉樹林だ。広葉樹林は秋になると葉が落ち、針葉樹林は一年間落ちずに葉が着いている。だから、秋になると葉が落ちる街路樹は広葉樹林だろう。
日は短くなり、風が冷たくなる。秋になり、冬がちかづいて来た。
(もう秋になったのか。)
と、心の中で思った。(心)キリキリキリキリ。今日も虫の声が聞こえる。
講評 nane
書き出しの工夫がうまいね。文学的。
▲色づいている。(色がつく)
動作の結びは、途中ではなく、作文の最後のところで書くという意味。今回の作文も、最後のところをそうしたでしょ。
調べたこと、聞いたことも、よく書けたね。次回からは、課題を見て、お父さんやお母さんに取材してくるといいよ。
体験実例を入れると、長く書きやすい。
でも、700字以上、よくがんばった。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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